中学生の“習い事の主役”は学習塾——優先度が高い学びだけが残る
中学生になると、習い事の内容そのものだけでなく、選び方の基準が変化します。
小学生の頃は「とりあえず体験させたい」「楽しそうだから続けてみよう」といった動機が多い一方で、中学生では「何のために通うのか」がより明確になります。
塾は「勉強の習慣づけ」から「高校受験のため」にチェンジ
中学生の習い事で最も多かったのは学習塾(46%)でした。
さらに注目したいのが、中学生になるタイミングで「通う場所を変えた」(21.3%)と回答した人の内訳を見ると、そのほとんどが学習塾を別の場所へ変更(転塾)しているという点です。
小学生の頃は基礎学力の定着を目的とした補習型の塾や、近所で通いやすさを重視した塾を選んでいた家庭が多い傾向にあります。
保護者のコメントから、中学生になると、「とりあえず通う塾」ではなく、「定期テスト対策ができるか」「高校受験の情報が得られるか」といった具体的な条件で塾を選び直す家庭が増えていました。
中学生になると定期テストの回数が増え、内申点や高校受験を見据えた学習が必要になると感じました。以前の塾は基礎学力を身につけるには良かったものの、受験情報やテスト対策が十分ではなかったため、学校別の定期テスト対策や進路指導が充実している塾へ変更することにしました。(rannboさん 東京都 高2男子 保護者)
中学生になり、定期テストや高校受験を意識する必要が出てきたためです。小学生の頃の塾は基礎学習が中心でしたが、より実践的なテスト対策や入試情報を得られる環境が必要だと感じ、学校の進度に合わせた指導や受験対策に強い学習塾へ変えました。(サイさん 長野県 高2男子 保護者)
小学生の頃は、近所の補習程度の個人塾に通わせていましたが、志望校が都立の進学校に定まったため、より入試情報の豊富で競争環境の整った難関校向けの進学塾へ切り替えることにしました。(テンテンさん 東京都 高2女子 保護者)
ここからわかるのは、塾が「習い事」というよりも、進路選択の一部として位置づけられている点です。
部活に入っても続けるのは「本気でやりたい習い事」だけ
一方で、部活に入っても学校外の習い事を続ける子どももいます。その多くは、「より専門的に学びたい」「部活では物足りない」と感じているケースです。
もともとクラシック音楽に興味があり、中学入学を機に管弦楽クラブに入部し、バイオリンの個人レッスンを始めた。(K.Kさん 東京都 高1女子 保護者)
歌唱力を高めたく、専門的な指導を受けて技量を身に付けるためのボーカルレッスンへ通った。(ころさん 埼玉県 高1男子 保護者)
プログラミング教室は、将来に役立つスキルを身につけるために始めました。また、学校の授業だけでは補えない分野を学ぶことで自信をつけたいとの本人の希望もあり始めました。また時間の使い方を工夫して学校生活と両立できるよう調整しました。(そらママさん 東京都 高2女子 保護者)
中学生になると、「やってみたい」から「本気でやりたい」へ、習い事の意味が変わっていくことがわかります。



