高校生の習い事は「趣味」から「投資」へ。プログラミングや英会話を選ぶ“逆転現象”

中学進学を機に習い事をやめる家庭は55%。部活動や学業による生活リズムの変化で、習い事が「選び直される」実態が明らかになりました。中高生期に生き残る学びの共通点を、保護者調査の結果から読み解きます。(画像出典:PIXTA) ​​​​

運動系の習い事は約7割がやめている

運動系の習い事は約7割がやめている
子どもが中学生になるタイミングでやめた習い事は何?※本アンケートは複数回答形式のため、合計が100%を超える場合があります

中学進学時にやめた習い事として最も多かったのが、運動系(69.1%)でした。

運動系の習い事は部活動へ移行するケースが多く見られます。移動時間や保護者の送迎の負担が減ることも、判断の後押しになっているようです。

運動系の習い事をやめた理由

中学校に進学するタイミングで学校の部活動に入ることを決めていたため、放課後や休日の時間が部活中心になると考えました。勉強との両立も心配だったため、これまで通っていたサッカーの習い事はやめることにしました。(KKさん 東京都 高1男子 保護者)

中学ではブラスバンドに入る予定だったので、野球をやめることにしました。(TVさん 千葉県 高1男子 保護者)

スイミングを続けてきて、目標としていたタイムを達成できました。中学生になって運動系の部活を始めることも決まっていたため、小学校卒業のタイミングでやめた。(みどんさん 千葉県 高3男子 保護者)

ここから見えてきたのは、中学進学によって習い事を一律にやめるというわけではなく、成長に伴って活動の場を次のステージへ移しているという実態でした。

ピアノや英会話などは「時間がなくなる」という理由で卒業

運動系に次いでやめた人が多かったのが、ピアノなどの音楽・芸術系(25.5%)。その次に英会話などの塾以外の学習系の習い事(16.4%)でした。

やめた理由として多く挙がったのが、「時間が取れなくなった」「勉強や部活との両立が難しい」という声。

中学生になると自由時間が減り、ピアノや英会話のように「自宅練習」や「継続的な時間確保」が前提となる習い事ほど、負担を感じやすくなる傾向があります。

また、習い事よりも勉強を優先したいという気持ちもやめる理由につながっているようです。

音楽・芸術系の習い事をやめた理由

中学校に進学すると部活動の時間が増えて練習の時間を確保するのが難しくなるため本人が希望してピアノをやめることになりました。小さい頃から楽しんでいた習い事でしたが新しい挑戦や学校生活に集中したいとの思いを尊重しました。(そらママさん 東京都 高2女子 保護者)

中学校から塾に行く予定だったので、毎日の練習時間が取れなくなると思い、やめることにしました。(るるみれさん 京都府 高2女子 保護者)

塾以外の学習系の習い事をやめた理由

英会話教室は通う時間が取りにくくなっていって、本人が学校生活に集中したいと言ったのでやめました。無理に続けるより負担を減らしたいという気持ちを尊重しました。(あずきさん 兵庫県 高2男子 保護者)

そろばんを習っていたが中学生からは部活が忙しくなり、習い事までやるとなると子どもの自由な時間も取れなくなるのでやめた。(ひだまりさん 福島県 高1男子 保護者)

次ページ
約半数の中学生が通う習い事の第1位は? 淘汰される“とりあえず”で始めた習い事
Lineで送る Facebookでシェア
はてなブックマークに追加

編集部が選ぶおすすめ記事

注目の連載

  • どうする学校?どうなの保護者?

    「まだ体育館で軟禁されてるの?」役員決めを廃止したPTA、保護者と先生が手にした“穏やかな春”

  • ヒナタカの雑食系映画論

    『名探偵コナン ハイウェイの堕天使』4DXレビュー!事前に知っておきたいことは?

  • 恵比寿始発「鉄道雑学ニュース」

    江ノ電20年ぶり新車、謎の「1人掛け席」の正体は? 観光サービスではなく「混雑地獄」に挑む苦肉の策

  • 海外から眺めてみたら! 不思議大国ジャパン

    「移民」に冷たいのはどっちなのか? スイスの厳格過ぎる学歴選別と、日本の曖昧過ぎる外国人政策