【2025年最新】校長先生の生涯年収、約3億8000万円!? 学校の先生の給与・退職手当のリアル

収入が安定しているイメージがある学校の先生。実際はどうなのでしょうか。東京都を例にして、学校の先生の給与や生涯年収について調査しました。意外な手当や定年後のキャリアについても迫ります。(画像出典:PIXTA)

先生の平均年収はいくら?
先生の生涯年収はいくら? ※画像はイメージ(画像出典:PIXTA)
毎年しっかり昇給するなど、収入が安定しているイメージがある学校の先生ですが、実際はどうなのでしょうか。今回は東京都を例にして、学校の先生の給与や生涯年収について調査しました。意外な手当や定年後のキャリアについても迫りたいと思います。 

一般教諭でも生涯年収は3億弱。意外と知らない先生の生涯年収

東京都の小学校の先生の1年目の年収は、約470万円(大学卒の場合)。ほとんどの先生は教諭という職位からスタートします。教諭は一般的に学級担任をしたり授業を受けもったりする立場であり、最も一般的な職位といえます。

教諭として教職人生を約40年間全うすると、生涯年収は約2億8600万円。民間企業に勤める会社員と比較しても、一般的な金額といえそうです。
生涯年収
東京都教員のモデル年収例(画像出典:東京都公立学校教員採用ポータルサイト「徹底解析!〜働く環境〜」)
そこから、主任教諭、主幹教諭、副校長(教頭)、そして校長とキャリアアップしていくと、最終的な生涯年収が約3億7900万円にまでのぼる可能性もあります(退職手当含む)。

ちなみに、校長などの役職に就くには経験年数などの制限があるため、最速で昇格できる年齢はだいたい決まっています。

部活動は1日3000円! 働く地域や受け持つ学級によっても異なる先生の手当

先生の給与には、基本給のほかにさまざまな手当がつきます。住宅手当や通勤手当など一般的なもの以外にも、残業代の代わりとなる教職調整額、勤務する場所に応じて地域手当などが支払われます。

特に、東京都には多くの島しょ部があるため、本島からの距離などに応じてへき地手当が支払われることもあります。

例えば、小笠原諸島の父島勤務となった場合、給与の100分の25が手当として支払われます。かなり手厚い手当にも感じますが、本島に戻るためにはフェリーに約24時間乗らなければならないことを考えると、妥当なのではないでしょうか。

また、特別支援学級の担任になった場合には別途調整額が支払われています。

そのほかにも、部活動の顧問を担当したり修学旅行の引率をしたりすると支払われる、教員特殊業務手当というものもあります。

例えば、部活動のために休日出勤をした場合は日給3000円が、修学旅行の引率であれば日給4700円が支払われます(※1)。
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