日曜劇場『19番目のカルテ』で主演を務める【松本潤】俳優としての魅力を再検証!

日曜劇場『19番目のカルテ』で、主演を務めることが決定している嵐の松本潤さん。この記事では、過去に松本さんが出演した作品を再検証し、元テレビ局スタッフが俳優としての魅力に迫ります。(サムネイル画像出典:『19番目のカルテ』公式Instagram)

アイドル的な俳優→“演技派”として認められた作品は?

松本さんは、『金田一少年の事件簿』『ごくせん』『花より男子』シリーズと、立て続けに大ヒットドラマでメインキャストを務め大ブレーク。その後も、『バンビ〜ノ!』(日本テレビ系)や『スマイル』(TBS系)などで主演を担当し、若手俳優として確固たる地位を確立することに成功します。この頃の松本さんは、2014年に放送された主演ドラマ『失恋ショコラティエ』(フジテレビ系)までアイドル的な役が多い印象です。嵐として絶大な人気を獲得している時の出演作なので当然ですが、良くも悪くも「アイドル・松本潤」を押し出すことが多かったように感じます。俳優として若干物足りなさも感じ始めた時に、松本さんは新境地を切り開く作品に出会うのです。
  それが、『99.9 -刑事専門弁護士-』シリーズ(TBS系)です。同作は裁判が主軸のリーガルエンターテインメント作品で、松本さんは主人公の弁護士・深山大翔を担当。深山はマイペースでひょうひょうとした性格の持ち主で、松本さんの新たな魅力を引き出すキャラクターとなりました。作中では、コミカルな演技も見せながらシリアスな場面ではビシッと決まる表情を披露。裁判有罪率が99.9%とされる刑事事件で残り0.1%の可能性に懸けるため、どんな型破りな調査でも行う深山を丁寧に演じました。このシリーズで作り上げた深山は大きな評価を得ることになり、本格的な役作りや演技ができることが証明されたのです。

圧倒的な色気を見せた『ナラタージュ』でも評価を上げる

そしてもう1つ、松本さんが俳優として評価を上げた作品は映画『ナラタージュ』です。2017年10月に公開された映画で、松本さんは葉山貴司を演じ、有村架純さんがヒロインを担当しました。同作は、高校教師と元教え子がジレンマを抱える禁断の恋に落ちていく作品。葉山は離婚の成立していない妻がいながら元教え子と求め合う関係になるなど、松本さんが俳優として新境地を切り開く映画となりました。作中では、シャワーの湯気が立ちこめる浴室で2人が絡み合うシーンも……。ショックを受けたファンもいたでしょうが、この『ナラタージュ』で見せたのは松本さんの圧倒的な色気でした。この映画以前も演技で色気を感じさせる作品はありましたが、特に『ナラタージュ』では色気が爆発しています。
 
ここからは怒涛(どとう)の勢いでさまざまなタイプの役を演じるようになり、『永遠のニㇱパ 〜北海道と名付けた男 松浦武四郎〜』(NHK総合)では幕末の志士役に挑戦。さらに、『となりのチカラ』(テレビ朝日系)では、何をしても中途半端で半人前な男・中越チカラを魅力いっぱいに演じて、コミカルに社会派ホームコメディードラマを作り上げました。
ナラタージュ
ナラタージュ
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俳優・松本潤の魅力はズバリ……
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