夏ドラマ『放送局占拠』主演の櫻井翔、俳優としての魅力を再検証! ドラマのストーリーも考察

夏ドラマ『放送局占拠』で主演を務める櫻井翔さん。今回は、櫻井さんが出演した作品を振り返りながら、俳優としての魅力を解説します。さらに、『放送局占拠』がどんなストーリーになるのかも考察!(サムネイル画像出典:『放送局占拠』公式Instagram)

嵐の櫻井翔さんが、2025年7月期に放送されるドラマ『放送局占拠』(日本テレビ系)で主演を務めることが決定しています。同作は、同局で放送された『大病院占拠』(2023年)、『新空港占拠』(2024年)に続く“占拠シリーズ”第3弾。櫻井さんが担当するのは正義感の強い熱血刑事・武蔵三郎で、『放送局占拠』でも引き続き主人公となります。

同シリーズは、仮面で顔を隠した謎の武装集団が一般人を人質に特定の場所を占拠するもので、武蔵が事件解決に奮闘する“タイムリミットバトルサスペンス”。激しいアクションシーンや、複雑に伏線が張られるストーリーで人気を集めています。今回放送される『放送局占拠』ですが、新たな武装集団が500人の人質を取って放送局を占拠する設定。櫻井さんとも縁が深い放送局が舞台となることで、放送前から大注目されている作品です。

今回、ヒットシリーズの最新作となる『放送局占拠』がスタートすることで、再び俳優としても注目される櫻井さん。そこでこの記事では、元テレビ局スタッフの筆者が、櫻井さんの俳優としての魅力を再検証したいと思います。

注目作に多く出演してきた「櫻井翔」

アイドル、キャスター、司会者など、マルチに活躍する櫻井さん。俳優としても多くのドラマや映画に出演してきました。そんな櫻井さんが俳優として高い注目を受けたのが、2002年にドラマ版として放送された『木更津キャッツアイ』(TBS系)です。同作は、脚本を宮藤官九郎さん、主演を岡田准一さんが務め、映画化もされた大ヒット作品。同作で、櫻井さんはバンビこと中込フトシを担当し、主要メンバーの中で唯一の大学生で“普通”が売りの青年を熱演しました。このバンビですが、イケメンでモテるのに実は童貞という設定で、常識人が故にさまざまなトラブルに見舞われる役です。櫻井さんはバンビを自然体の演技で表現し、普通の青年を描き出しました。主人公・ぶっさんを演じた岡田さんとの相性もよく、櫻井さんが俳優としてブレークした作品です。

さらに、2007年放送の『山田太郎ものがたり』(TBS系)では、常にポーカーフェイスで実家が裕福な王子様キャラ・御村託也を担当。二宮和也さんとダブル主演を務めた作品で、アイドルらしいキラキラとしたエリート青年を演じました。櫻井さんにぴったりのエリートイケメンキャラで、ファンの心をわしづかみにした役となります。
 
かと思えば、2009年放送の『ザ・クイズショウ』(日本テレビ系)では、謎の多い主人公・神山悟を熱演。この神山は記憶喪失で二面性がある難しい役でしたが、陰と陽を見せる演技を繊細に演じて高評価を得ました。この後も、実写映画『ヤッターマン』で主人公「ヤッターマン1号/高田ガン」を演じ、2010年放送の主演作『特上カバチ!!』(TBS系)では、真っすぐな性格ながらポンコツの田村勝弘を担当。さまざまなジャンルの役を演じて、俳優として着実に実力を付けることに成功します。
山田太郎ものがたり
山田太郎ものがたり
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ヒット作品を次々生み出す櫻井翔、その理由は?
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