開催中の2025大阪・関西万博会場へのアクセスは鉄道が便利だ。複数のルートがあり、魅力的な車両も走っているので、改めて紹介してみたい。特に見逃せないのが、大阪・関西万博ラッピング車両である。
奇抜な風貌の大阪メトロ中央線で夢洲駅へ
万博会場の「東ゲート」に隣接する夢洲(ゆめしま)駅へは、Osaka Metro中央線が直結している。この路線は大阪市内を東西に横断している。市中心部で多くの路線と接続するため、新大阪・梅田方面や天王寺・なんば・心斎橋方面からは、御堂筋線で本町駅に出て中央線に乗り換えるのが一般的だ。JR大阪環状線からは森ノ宮駅または弁天町駅で中央線に乗り換えが可能だ。本町駅から夢洲駅までは約20分、弁天町駅から夢洲駅までは約13分と、アクセスもスムーズである。

その先頭部の形状は、「宇宙船」をイメージしてデザインされたという。この独創的なデザインを手掛けたのは、フェラーリやJR東日本の新幹線車両、豪華列車「TRAIN SUITE 四季島」のデザインも担当した奥山清行氏である。

「動くパビリオン」を演出するJRエキスポライナー
新大阪駅で新幹線を降りた後、万博会場へは地下鉄御堂筋線と中央線を乗り継ぐのが定番ルートだ。JRだけを使って行くのであれば、新大阪駅から東海道線で大阪駅へ、そこから大阪環状線で西九条へ進み、桜島線(JRゆめ咲線)に乗り換えて終点の桜島駅からバスで万博会場西ゲートに至る。乗り換えが複数回必要なため、西ゲートの方が比較的空いていると言われても、このルートを敬遠する人は少なくない。
新大阪を発車すると、停車駅は大阪駅、ユニバーサルシティ駅、そして終点の桜島駅のみ。新大阪駅から桜島駅まではわずか17分と、その俊足ぶりを誇る。
新大阪駅では、おおさか東線用の2番線から発車する。大阪駅は21番線で、これは2023年3月にうめきたエリアに開業した地下ホームのことだ。大阪環状線などの高架ホームからは5分以上歩くため、乗り換えの際には注意が必要である。


うめきたへ向かう地下トンネルに入ると、映像は2025年から1970年へと歴史をさかのぼり、愛知万博やドイツ・ハノーファー万博など、過去の万博が次々と紹介される。あたかもタイムトンネルで時空を逆転して進んでいるかのようだ。
用意された映像コンテンツは多種多様で、座ってスマートフォンの画面ばかり見ているのはもったいないほどだ。まさに万博への期待を盛り上げる「動くパビリオン」列車と言える。
