青森駅から函館駅までは青函トンネル用のED79形がけん引機として使用される。北海道新幹線開業による架線電圧変更を受け、2016年以降の団体専用列車「カシオペアクルーズ」「カシオペア紀行」はJR貨物の協力によりEH800形がけん引した。しかし、豪華列車「TRAIN SUITE 四季島」の登場により2017年2月に終了し、以後の「カシオペア紀行」は本州内、JR東日本エリアのみでの運転となっている。
筆者が妻と乗車した2003年7月26日も仙台付近の地震による東北本線の一部区間不通により、上越、信越、羽越、奥羽本線経由(日本海沿い)で迂回運転した。もっとも、大幅に遅延したので札幌到着は午後になり、後日特急券は払い戻しとなった。
上野駅13番線を去り行く「カシオペア」
数々の思い出を残して引退する「カシオペア」。40年以上活躍する車両も珍しくはないけれど、「豪華さ」を売り物にしている以上、あまりの老朽化による不具合多発ゆえにサービスに支障をきたし25年ほどで寿命が尽きたということだろう。JR東日本エリアにおける豪華列車は「TRAIN SUITE 四季島」が引き継ぐことになる。