2025年5月末に運転開始! 西武鉄道8000系「サステナ車両」を徹底解説【豆知識10選】
西武のサステナ車両8000系の改修工事が完了し、2025年5月末の営業運転開始に向けて最後の調整段階にさしかかった。この車両はどのようなものか。車両の外観や車内などの豆知識を「10のチェックポイント」としてまとめてみる。
7. 小田急から西武へ、どんな経路でやってきたのか?
小田急と西武の線路は直接つながっていないので、JR線を介して回送された。かつてのように、小田急とJR、西武とJRの線路がつながっている個所も限られている。
まずは、小田急の車両基地から小田原線の新松田駅近くの短絡線(特急ふじさんが使用中)を介してJR御殿場線へ。ここからはJR貨物の電気機関車にけん引されて、沼津駅へ。ここで進行方向を変え、東海道本線上り線を走行、貨物線を経由して川崎貨物駅へ。そこからは、尻手駅、新鶴見信号場駅、武蔵野線を経由して新秋津駅に至る。
ここで先導してきたJRの電気機関車は任を解かれ、西武の101系4両編成(電気機関車代用)と連結され、単線の連絡線を経由して所沢駅へ。さらに西武池袋線で小手指車両基地へ向かった。
8. 西武のどの路線で走るのか?
8000系は、新2000系が活躍する国分寺線に投入される
サステナ車両はいわゆる支線での活躍が予定されている。8000系は6両編成なので国分寺線(国分寺駅~東村山駅)で使用される(他の支線は4両編成もしくは8両編成)。国分寺線は、元川越鉄道(本川越駅~国分寺駅)の路線の一部で2025年3月に全線開通130周年を迎えた西武最古の路線だ。この記念すべき年に国分寺線に新たな車両が導入されることとなる。
ドア上の行き先表示は国分寺線用のものが用意されている