
実はディズニーランド・パリは市内にはなく、パリ近郊のマルヌ=ラ=ヴァレ県に位置しています。パリ中心部からは電車で約40分で到着し、乗り換えなしで直行できるため、アクセスのよさも大きな魅力の1つとなっています。
東京とは異なる2つのテーマパークが

まずはその特徴を簡単にご紹介しましょう。
ディズニーランド・パーク

ディズニーランド・パーク全体としては、時代や趣の異なる5つのエリアで構成されています。合計では40以上のアトラクションがあり、「ビッグサンダー・マウンテン」や「イッツ・ア・スモールワールド」などは日本と共通していますが、ホーンテッドマンションより怖い「ファントム・マナー」や、「ハイパー・スペースマウンテン」などは、ディズニーランド・パリだけの限定アトラクションとなっています。
ウォルト・ディズニー・スタジオ

例えば、ディズニー映画『レミーのおいしいレストラン』をモチーフにしたエリア。このエリアでは、映画の舞台となったパリの雰囲気を再現しており、レストランでは「ラタトゥイユ」などフランス料理が提供されています。また、レミーをテーマにしたアトラクションやギフトショップ、さらにはワインショップもあり、フレンチ・ガストロノミーの世界を存分に堪能できるのが特徴です。
そのほか、『アラジン』や『ファインディング・ニモ』を題材にした乗り物など、日本にはないアトラクションが多数あるディズニーランド・パリ。花火、レーザー、ドローンを組み合わせた「世界一」と呼ばれるパレードも大変有名です。
ディズニーランドに対する「熱量」が日本ほど高くない
さて、フランスの人々はディズニーランドをどのように感じているのでしょうか。日本では熱狂的なファンが多く、東京ディズニーリゾートはまさに「夢の国」として多くの人々に愛されています。しかしフランスでは、ディズニーランドに対する「熱量」が日本ほど高くない印象を受けます。とはいえ、「1度は行ったことがある」と話すフランス人は多いです。その中でも特に目立つのが、「子どもが小さい頃に行った」または「子どもの頃に親と一緒に行った」という声。フランスの子どもたちもディズニーアニメが大好きなので、ディズニーランド・パリは主に「家族のレジャースポット」として人気を集めているようです。
一方で、カップルがデートに訪れる場所ではないのだとか。その理由は、フランスならではの文化的な要素が影響していると考えられます。というのも首都パリでは、非常に多くの美術イベントやファッションイベントが開催されており、クラブやバーといったナイトライフもかなり充実しているためです。
さらにフランス人のライフスタイルとして、家族や恋人と過ごす時間を何よりも大切にする傾向があります。こうした背景から「娯楽施設」としてのディズニーランドが目立ちにくいのでしょう。大型テーマパークに向かうよりも、近場でリラックスした時間を求める人が多いことも理由の1つです。