「代々木八幡駅」には何がある? 実は“個性的な公衆トイレ”にあふれた街【散歩してみた】
代々木公園と直近の小田急小田原線「代々木八幡駅」は、閑静で目立たない印象がありながらも、実はアート・歴史・文化とさまざまな魅力がある隠れ散策スポット。実際に、降りた先には何があるのか確かめてみました!
代々木八幡駅に停車するのは小田急小田原線の各駅のみですが、東京メトロ千代田線「代々木公園駅」とほぼ直結しており、実質的に小田急線と千代田線の2路線が使えるなど、電車の利便性はなかなかのものです。
この街には「代々木公園」「代々木八幡宮」に代表される、奥深い歴史あるスポットがたくさんあります。地域密着型の商店も多いので、試しに足を運んでみれば、意外な発見があるかもしれませんよ!
代々木八幡駅の基本情報:家賃相場はいくら?
代々木八幡駅(筆者撮影、以下同)
代々木八幡駅周辺の家賃相場は駅徒歩10分以内、築年数10年以内でワンルームが約10.8万円、1LDKで約19.0万円、2LDKは約25.6万円となっています。(SUUMO、2025年1月19日確認)。
小田急線内でも最も相場が高めな駅の1つであり、起点である新宿駅と比べても1万円以上もハイコストです。
代々木八幡駅は1927年に小田原線とともに開業。
近隣にある「代々木八幡宮」がそのまま駅名の由来となっています。戦争中は空襲に遭うも、駅員や地域の方々の懸命な消火によって消失を免れた、というエピソードがあるそうです。
駅の南口を出るとすぐに別の駅が
代々木八幡駅は地上ホームの上に駅舎や改札が被さっている、かなりシンプルな構造。階段は1つだけですが、出口は階段を降りた先の北口と南口、山手通りと小田急線が交差する陸橋(八幡橋)に直結した西口と3カ所あります。
傾斜した天井空間が広くすっきりした改札階
駅舎内は天井の骨組み部分に添えられた木材がシャープながらも穏やかな印象。この駅は2019年のリニューアル時、自然の光や風を取り入れる空間設計がされたほか、バリアフリー化などの配慮も取り入れられたそうです。
この大屋根がけっこうな存在感
こちらが南口。駅舎の屋根が大きく張り出しており、爽やかでありながら雨の日などに助かる設計です。
駅を出てすぐ別の駅
南口を出てちょっと歩くと、早速別の駅の入り口を発見。こちら「
東京メトロ線代々木公園駅」は前述のとおり代々木八幡駅の南口から隣接しており、徒歩1分もかかりません。
南口商店街には気になるお店&駅直近の銭湯も!
商店街を自転車で軽快に通り過ぎていく人が多い印象
南口に接する富ヶ谷1丁目通りや、代々木八幡駅と代々木公園駅の合間には数多くの商店や飲食店が肩を並べています。新宿と原宿の両方にアクセスしやすい立地ゆえでしょうか。
この街に慣れていないと「登って降りてまた登って」が頻発しそう
また、地形や八幡橋の影響もあって、坂道や階段などのアップ・ダウンがかなり多いのも特徴です。
カレー屋の看板
駅前商店街では気になるお店をあちこちに発見! 駅前のカレーライス店「
SPICE POST」はおいしそうなカレーの写真看板と、黄色地に黒文字の「カレー屋」が何ともインパクト大。行列ができることもあるほどの人気店だそうです。
隠れ家的イタリアン
代々木八幡駅と代々木上原駅の間にあるのは隠れ家的なイタリアンレストラン「
ダル・マテリアーレ」。本場イタリアで修行したシェフが、自家栽培の新鮮野菜を使ったイタリア料理を作っているんだとか。
晴れた日の朝にこうしたカフェでくつろぎたくなりますね!
カフェ「
SWITCH COFFEE TOKYO」はこじんまり&シャープな店内空間で供される本格コーヒーが魅力。朝8時から早朝営業しているのもうれしいポイントです。
クリーム色の柔らかな外壁がかわいいですね
富ヶ谷1丁目通りを少し脇に入った場所にはドーナツショップ「
FRECKLE donuts」が。2024年7月にオープンしてからわずか半年足らずで大人気となった、代々木八幡の新しいトレンドスポットです。
奥の方に昔ながらの銭湯煙突が見えます
また、代々木八幡駅と代々木公園駅の間には、「
八幡湯」という銭湯も。両駅を出て1分足らずで銭湯でサッパリできるなんて、仕事帰りなどで通いたくなりますね!
南口近辺は買い物にも便利
かんきつ類を選んでいるだけでも楽しくなりそう
南口近辺には食料品の買い出しに便利なスーパーマーケットも複数あります。こちらの「
マルマンストア」は代々木公園駅の真上にあり、代々木八幡駅からも直近。入り口に並べられたかんきつ類などが充実しており、ニューヨークの街角にあるスーパーのような雰囲気。
ここでお弁当をテイクアウトして代々木公園でランチというのもオススメ
後述の代々木深町小公園から近い「
アビオファームズマーケット」では、直営農園で作られた品質の良い新鮮野菜など、さまざまなオーガニック食材を販売中。お弁当やコーヒーや、アジアン料理の「マーラーカオ」などテイクアウトも可能です。
成城石井
高級スーパーの代表格「
成城石井」も富ヶ谷1丁目通りに面しており、駅を出てすぐアクセス可能です。
沿岸部や新興のタワマン街などに多い印象のビオセボン
山手通りと井の頭通りが交差する所には、こちらもオーガニック食材の取扱いで知られる「
ビオセボン」が。ここから横断歩道を1つ渡ると「
肉のハナマサ」も利用できます。また、駅から少し離れた場所には「
マルエツ」「
まいばすけっと」もあるなど、代々木八幡駅周辺はなかなかに普段の買い物で便利そうですね。