
シックな装いの夢洲駅ホーム
2025年4月13日に開幕する大阪・関西万博(EXPO2025)会場の最寄り駅となるOsaka Metro中央線の夢洲駅が1月19日に開業した。これまでの中央線の終点・コスモスクエア駅から3.2km(所要時間5分)。海底を通るため途中駅はない。
ホームには門型のライン照明が設置され、鳥居をくぐるかのような新鮮なデザインで出口へと誘導する。見上げると、「折り紙天井」と呼ばれる個性的な形となっているが、これは列車ダイヤグラムをイメージしている。日本の鉄道の正確さ、高い技術力を示す、世界に誇る「運行ダイヤ」を、おもてなしのこころをこめて、日本の伝統的な「折り紙」で表現したとのことだ。

巨大なサイネージが目につく夢洲駅の地下1階コンコース
1階のコンコースには、ホームと同じく、門型照明と折り紙天井も設置され、これらは夢洲駅のデザインの特徴となっている。ホームよりもスペースが広いので、折り紙天井にもバリエーションがある。列車ダイヤグラムはラッシュ時や閑散時間帯により密になったり疎(そ)になったりするので、それをイメージしたという折り紙天井のデザインも場所によって密になったり疎になったりという凝りようだ。


Osaka Metro御堂筋線の梅田駅にある大型サイネージUmeda Metro Visionは全長40m×縦4mの巨大なもので、「地下空間の世界最大LEDディスプレイ」としてギネスブックに登録されている。
ここ夢洲駅のものは全長55m×縦3mというさらに巨大なものである。しかも、この付近には柱がないので、その巨大さが一層際立っている。一見の価値ありだ。
南改札口にずらりと並んだ改札機は16台。そのうち、QRタッチ対応機9台、顔認証改札機1台となり、時代に対応したラインアップである。色もほかの駅とは異なるシックな黒で、夢洲駅仕様で特別感をアピールしている。全体的に近未来感があふれるデザインで、「移世界劇場」(動く(いきる)=移動の魅力を発信する駅)と命名され、イベント会場最寄り駅にふさわしい。