「西国分寺駅」には何がある? 徒歩すぐで市役所&おしゃれ図書館に行ける、歴史スポットにあふれた街
JR中央線と武蔵野線が直行し、乗り換えでお世話になることが多い西国分寺駅。むしろ「乗り換え以外で利用したことがない」という人も少なくないかと思われますが、駅を降りた先の街中には何があるのか。この記事で詳しく紹介します!
西国分寺駅で地上を走るJR中央線と、その上で高架になっているJR武蔵野線はほぼ直角に交わっています。乗り換えで2路線をつなぐ階段・エスカレーターを上下するときは、案内標識をよく見ていないと「
行きたかった方向と逆のホームに出ちゃった!」というミスも頻出しがち。では、その駅周辺には何があるのでしょうか。
実は西国分寺駅は
奈良時代~鎌倉時代末と長い歴史のある「武蔵国分寺跡」の最寄駅であり、それ以外にも
さまざまな時代の旧跡が集まる歴史タウン! 加えて流れる清水が心地よい湧水や緑豊かな公園・遊歩道も数多く、国分寺で生産された野菜の直売所があちこちにあるなど、自然や農業との関わりも深い街なのです。
西国分寺駅の基本情報:家賃相場はいくら?
西国分寺駅の家賃相場は駅徒歩10分以内、築年数10年以内でワンルームが約7.3万円、1LDK約10.4万円、2LDK約13.0万円(SUUMO、2024年10月8日確認)。東側の国分寺駅周辺よりも若干安く、2駅隣の立川駅と同程度です。
西国分寺駅の開業はJR武蔵野線が開通した1973年と、東京〜高尾間の中央線駅では最も歴史が短い駅になります。由来はもう駅名そのまま「国分寺駅の西にあるから」……なのですが、
国分寺という市名の由来になった奈良時代の寺院「武蔵国分寺」の史跡は、実は国分寺駅ではなく西国分寺駅が最寄り駅です。
駅ナカで地元野菜が買える西国分寺駅
西国分寺駅には駅ナカスポット「
nonowa西国分寺」があり、駅の出入りや路線乗り換え時の休憩・食事・買い物に便利です。
「nonowa」はJR中央線の駅にいくつかある商業施設ですが、西国分寺のものは大半の店が駅構内にあるのが特徴。「スターバックスコーヒー」「ウェンディーズ」など飲食・カフェも多く、「はなまるうどん」「QBハウス」など一部店舗は中央線のホームに併設されています。状況によっては「電車から降りる→うどん屋さんに飛び込む→うどんを食べてからすぐ電車に乗る」なんていう時短コンボもできそうです。
また、西国分寺駅の改札は一つだけですが、改札を出たすぐの場所に野菜の直売所「しゅんかしゅんか」が。国分寺市では市内の農家が生産した地場産農畜産物を「こくベジ」の愛称で販売しており、市内に約60の農産物直売所があるとか。300年前の江戸時代、市内の新田開発をきっかけに農地が一気に広がったそうです。
三角屋根がアピールポイントの西国分寺レガ
自転車をひいたおばあちゃんが往来していたりと、他の駅以上に地元感のある西国分寺駅。南口近く、というよりほぼ南口直結なのが「
西国分寺レガ」。平成初期の1990年に誕生した地域密着型のショッピングセンターで、入り口上の三角屋根と大きな吹き抜けが特徴的です。
こちらは「プロント」「ドトール」「ロッテリア」などの飲食店、書店、ホームセンター、100円ショップなどが入っていて、「東武ストア(にしこくマイン)」というスーパーマーケットもあるなど、日々の買い出しに重宝します。
屋外に向いた店舗もあり、中には「新鮮市場しむら」など非常にローカル感ある青果店も。こちらは袋詰めのニンジン、タマネギ、ジャガイモが100円と、庶民にとっては非常にありがたい価格設定です。
「レガ」のアーケード部分をくぐった先が駅前ロータリー。通常こういったロータリーは駅出口に面していることが多いですが、駅からショッピングセンターを挟んでロータリーという構造はかなり独特ですね。
ロータリーで武蔵国分寺の案内図を発見。こうした案内や標識が西国分寺のあちこちにあり、ここが史跡と歴史の街であることが伝わってきます。
ロータリーの右手にある「国分寺市立いずみホール」。テラコッタ風のベージュカラーな外観と「西国分寺レガ」と似た三角屋根が印象的で、開館も西国分寺レガと同じ1990年。ピアノリサイタルや歌謡コンサートなどが行われています。