「西国分寺駅」には何がある? 徒歩すぐで市役所&おしゃれ図書館に行ける、歴史スポットにあふれた街
JR中央線と武蔵野線が直行し、乗り換えでお世話になることが多い西国分寺駅。むしろ「乗り換え以外で利用したことがない」という人も少なくないかと思われますが、駅を降りた先の街中には何があるのか。この記事で詳しく紹介します!
駅北側には飲み屋街、人気スーパー、そして自然スポット
西国分寺駅へ戻って、北口から出た先はやや殺風景な住宅街。駅前すぐに自転車駐車場がありますが、西国分寺駅の構内を自転車で行き来していた方々もここを利用しているのでしょうか。
駅前には小さな居酒屋街も。なかなかにディープな雰囲気を漂わせています。
北口を出て少し歩いたところには「
オーケーストア」も。南口のレガ西国分寺ほどではありませんが、こちらも日々の買い物に重宝しそうです。
オーケーストアから来た方向へしばらく歩き、右へ曲がった所にあるのが「
恋ヶ窪分水跡」。江戸時代に開削された「玉川上水」の分水で、この分水によって地域に人の住める環境が整ったそうです。
そこから少し進んだ先には「
恋ヶ窪遺跡」のプレートも。周辺には遺跡の面影は希薄ですが、西国分寺駅から北側の一帯
は縄文時代から続く遺跡だったとのこと。
駅に戻る途中で「姿見の池緑地」というプレートを見つけたので、「何だろう?」と思い、地図を頼りに向かうことに。細い路地を歩く途中で、地元の農家さんがビニールハウス整備の作業をしていました。
野菜の無人販売所では、地元住民の女性が野菜を購入している場面も。農家で採れたて野菜をその場で購入できるスポットが、西国分寺はあちこちにあります。
到着した「
姿見の池」は、住宅街のエアポケットのように自然豊か。鎌倉時代に近隣の女性がここの池に自身の姿を映し見ていた伝承が、その名前の由来だそうです。池は昭和40年代に埋め立てられますが、平成前期に国と都の湧水復活再生事業によって再整備され、以前の美しい景観を取り戻しています。
清い池水の中で立派な鯉が泳いでおり、その姿を望遠カメラで撮影しているご老人の姿も。他には絶滅危惧種のオグルマが自生するなど、この池は人間にとっても動植物にとっても心安らぐ空間となっているようです。
西国分寺駅周辺は休日散策に最適な隠れグッドスポット!
西国分寺駅周辺をひと周りして驚いたのは、
縄文時代~江戸時代までの数多くの遺跡・史跡が駅の南北に点在しており、それが街並みから分離することなく溶け込んでいること。ちょっと散策するだけでもさまざまな発見があって知識欲を深められますし、
水や緑が豊かな公園・緑地・遊歩道も多くあるので、ふと途中下車して散策する時のリラックス感はかなり高めです。
買い物の拠点は駅前に集中していますが、駅ナカ&駅周辺にはスーパーマーケットなど多くの店舗があるので、問題なく日常生活を送れそうです。もちろん野菜直売所で地元産野菜を買うのもOK! 中央線・武蔵野線の2路線が使えて交通の便もいいなど、多くの長所や魅力を持った街と呼べるでしょう。
この記事の筆者:デヤブロウ プロフィール
都内在住の街歩きライター。Yahooエキスパートとして台東区の地域情報を発信するほか、「macaroni」など複数メディアで執筆を行う。飲食店、博物館、銭湯巡り、寺社探訪を中心に地域情報を発信中。東京シティガイド検定を取得済み。