「そうめん1パック1400円」の衝撃。フランスのスーパーで驚く「一般的な日本食品」の高額っぷり
フランスで日本食がブームになってから、長い年月がたちます。日本の食品に至っては、フランス人が日頃利用するスーパーマーケットにも並ぶほど。ではどんなラインナップで、どれくらいの値段で販売されているのでしょうか。
オーガニック食品店では日本食品が多め
フランスではエコ志向・健康志向の人が増えているため、ベジタリアンやヴィーガンの人口も増加傾向にあります。そんな彼らがよく利用するのが、街の「オーガニック食品店」です。一般的なスーパーよりも日本食品のラインアップが豊富で、さらに充実した商品を見ることができますよ。
ベジタリアンやヴィーガンの間で大人気の日本食品。認知度の高いものとしては、豆腐、そば、みそといった食品が挙げられます。これらは日本語のままパッケージに書かれていますので、フランス語圏でも通用するメジャーな日本食品だといえるでしょう。
お米/スシ・ライス
日本通のフランス人の中には、「ちらしずし」「太巻き」を家庭で作る人もいます。用意するお米は、フランスで手に入る「RIZ SUSHI(スシ・ライス)」。これは西ヨーロッパで生産されているお米で、形が丸く、日本のお米にも少し似ています。
そんなRIZ SUSHI(スシ・ライス)の値段は、500グラムで3.49ユーロ(約550円)でした。そこまで高価でない理由は、ヨーロッパ域内で生産されているため。日本米とは違いますが、安くて便利なお米として知られています。
豆腐
豆腐もまた、ヴィーガン向けの人気食品です。実はフランスで販売されている豆腐のジャンルは多く、燻製(くんせい)、バジル入り、発酵豆腐など、日本では見かけない種類が販売されています。日本の絹ごし豆腐に最も近いものとしては、ナチュラル風味の「TOFU SOYEUX」。値段は1丁3.39ユーロ(約535円)と高めですが、その豊富な種類からは「豆腐の需要の高さ」をうかがうことができました。
フランス人にとって、日本食品は「たまに」のぜいたく
フランスの日本食品がどれほど高価か、お分かりいただけたかと思います。自炊率が高いとはいえ、フランス人にとっての日本食はやはり「高級」。もし日本人がこちらで手料理を振る舞えば、フランスの人々にかなり喜ばれるはずです。
※各日本食品の価格は記事執筆時点
この記事の筆者:大内 聖子 プロフィール
フランス在住のライター。日本で約10年間美容業界に携わり、インポートランジェリーブティックのバイヤーへ転身。パリ・コレクションへの出張を繰り返し、2018年5月にフランスへ移住。2019年からはフランス語、英語を生かした取材記事を多く手掛け、「パケトラ」「ELEMINIST」「キレイノート」など複数メディアで執筆を行う。