3:PG12指定ギリギリの恐ろしさ
注意点があるとすれば、「簡潔な肉体損壊および妊婦に関わる恐怖演出がみられる」という理由でPG12指定がされていること(12歳未満は保護者の助言・指導が必要)。実際に見たところ、その言葉通り、絶叫してもおかしくないほど刺激的なシーンがあるので、ある程度「覚悟」をした方がいいでしょう。 内容の分かりやすさはさておき、ガチで怖い(後述する理由で個人的にはシリーズ最恐)ことと、レーティングが示す通りに中学生以上推奨だとも忠告しておきます。逆に言えば、怖い映画に興味が出てきた中学生以上の人はこれ以上ない、2度とはないほどの恐怖体験ができるでしょう。4:映画館で見るべき、ラージフォーマットもマッチする内容に
基本的にはミニマムな舞台での攻防戦が描かれる内容ですが、だからこそ他の観客との一体感がある、閉ざされた場所である劇場でこそ見るべき内容だと断言します。なおかつ、臨場感のあるアトラクション的な見せ場もあり、時にはスケール感のあるスペクタクルも展開する本作。今回の『ロムルス』は、ホラーとして本気で怖かった『エイリアン』と、「今度は戦争だ!」というキャッチコピー通りの派手なアクションへとジャンルを変えた『エイリアン2』の「いいとこ取り」「どちらの魅力もあるお得な内容」と言ってもいいでしょう。 そのため、迫力の音響と大画面で映画を堪能できる「IMAX」、座席の動きなどのさまざまな演出が楽しめる「4DX」、“黒”が映える「Dolby Cinema」、3画面に広がる「ScreenX」という、ラージフォーマットそれぞれでの鑑賞もきっといい選択になるでしょう。
これ以外の予備知識はなくてもいい、というくらいでもありますが、ここからは内容に触れつつ、決定的なネタバレはしないように、過去シリーズを振り返りながら『エイリアン:ロムレス』の解説をしましょう。