引退する「ドクターイエロー」。座席数、ねぐら、後継車両…実はあまり知られていない7つの秘密
新幹線電気軌道総合試験車(通称「ドクターイエロー」)が引退する。東海道・山陽新幹線では2編成のドクターイエローが走行しているが、車両の老朽化に伴いJR東海のT4編成が、2025年1月をもって、JR西日本のT5編成も2027年度以降を目途に引退を表明した。
5. 先代ドクターイエローは保存中
「リニア・鉄道館」で保存展示中のドクターイエローT3編成の先頭車
0系新幹線をベースに製造されたのが922形のT2編成とT3編成。このうちT3編成は2005年に廃車になった後、名古屋市内にある「リニア・鉄道館」で先頭車両が保存展示されている。T4編成も引退後は「リニア・鉄道館」にて保存されるとの新聞報道がある。
6. 東北新幹線などでドクターイエローに相当する車両は?
JR東日本の新幹線の点検車両イーストアイ
東北・上越・北陸新幹線などのJR東日本の新幹線各線にも検査車両がある。国鉄時代からしばらくは、似たような別の「ドクターイエロー」が使われていたが、現在は、East i(イーストアイ)と呼ばれる白を基調とした専用の車両が働いている。線路がつながっている北海道新幹線や北陸新幹線のJR西日本区間でも走行する。
ドクターイエローのような大衆的な人気がないのは、黄色い車両みたいにインパクトに欠けるからであろうか?