「一体どうしてこの場所がこんなに人気になったのか」という素朴な疑問から取材した記事「なぜローソン前に外国人の行列が!? 富士山の新人気スポットでその謎に迫る」公開より約1年。
SNSでタイや台湾などアジアを中心に広まり、いわば訪日観光客に「発見」されるような形で注目度を上げていった経緯に関する謎は解けたものの、記事公開後も「富士山×ローソン」の前で写真撮影をする観光客は、増える一方。
今回は、先の記事の追記として富士河口湖町に住む筆者が、「富士山×ローソン」が「富士山×コンビニ」「富士山×マック」など多様化しつつある様子をリポート。地元在住だからこそ考える、地元の生活と訪日外国人との共存の道とは?
日本人には不思議な感覚・アジア発“ニッポンビュースポット”ウエディングフォトまで
SNSの広まり方は想像を超え速く、観光撮影を超えてウエディングフォトを撮影しているカップルを目撃した際は、日本人との感覚の違いも再認識することとなりました。
黒幕が設置される事態に
2024年5月現在、河口湖駅近くのローソン前は「オーバーツーリズム」といわれるさまざまな問題により富士河口湖町がローソンとは反対側の道に黒幕を貼る処置をすると発表。そのことが連日大きく報道され、5月21日ついに設置が完了となりました。結果、大騒動となってしまった「富士山×ローソン」……。
人の数だけ、考え方も千差万別、ひとくくりにはできませんが、地元の反応としてはおおむね「他に何か良いアイデアがあればいいけれどそうも言っていられない状況」といった声が多いように感じます。