吉高由里子さんが主演するNHK大河ドラマ『光る君へ』。4月21日に放送された第16話のストーリーをおさらいしつつ、SNSで話題のコメントとともに今後の見どころを紹介します。
第16話のあらすじ
石山詣でからの帰路、まひろ(吉高由里子)はさわ(野村麻純)を思いがけず傷づけていると知り落胆。石山寺で出会った道綱(上地雄輔)の母・寧子(財前直見)が、『蜻蛉日記』を記し思いを癒したと言っていたことを思い出します。従者の乙丸(矢部太郎)に幾度もさわへの文を持たせるが受け取ってはもらえず。
宮中では後宮に伊周(三浦翔平)やその弟・隆家(竜星涼)らが集いにぎわう一方、都では疫病がまん延。関白・道隆(井浦新)は民を思いやる一条天皇(塩野瑛久)の言葉も受け付けず、中宮・定子(高畑充希)との間に御子を設けるのが礎となると説き伏せます。そんな兄のやり方に納得がいかない道長(柄本佑)は、自身が都の様子を見に行くことに。「汚れ仕事は俺の役目だ」と代わりを買って出た道兼(玉置玲央)とともに悲田院へと向かいます。
一方、まひろの元には、読み書きを教えていた子ども・たね(竹澤咲子)が訪ねて来て、薬草を貰いに行ったきり両親が帰ってこないと助けを求めます。悲田院でたねの両親ら疫病罹患(りかん)者が次々と亡くなっていくさまを目の当たりにしたまひろ。症状が出たたねを必死で看病するも助からず。乙丸の制止を振り切って熱にあえぐ子どもたちを看病し続け、やがて自身も罹患(りかん)してしまいます。
悲田院を訪れた道長は熱に倒れたまひろとぶつかり、想定外の再会に驚愕(きょうがく)。まひろを彼女の家まで運び、まひろの父・為時(岸谷五朗)の制止を遮って一晩中まひろを看病します。為時が看病を引き取ると申し出ると、道長は家路へ。土御門殿で待っていた妻・倫子(黒木華)は道長の様子を見て、彼の心に自分ともう1人の妻・明子(瀧内公美)以外の女が存在していると勘付き――。
まひろで心がいっぱいの道長を倫子が察知……今後どうなる?
石山寺で道綱がまひろに夜這いをしようとしたエピソードを語った時、失敗したと聞いて道長が明らかにほっとした表情を浮かべたシーンが印象的でした。それほどまひろを想っているにもかかわらず、看病後、去り際にまひろの手に触れようとして触れず、心中で「大事に」と語りかけるにとどめて去った道長。秘めた恋の切なさとじれったさが際立って感じられました。
X(旧Twitter)では、「少女マンガのような展開。でもこんな時に再会するなんて。嬉しいはずなのに切ない」「毎回のラブ展開たまらーん!さすがにパパも気づいたよね」「道綱がよりによってまひろのもとに忍んだ話を道長にするところハラハラしたw」「倫子さま、道長の心に誰かいると気づいての『ふふふ…』は怖い…」「第16話サブタイトル『華の影』ってそういうこと?(黒木)華の影??」などのコメントが飛び交っています。
第17話は「うつろい」。一命をとりとめたまひろは、乙丸から道長が夜通し看病してくれたことを知らされます。一方の道長は民を救うべく疫病患者を収容する小屋を建てようとする中、道隆は体調を崩し衰弱し始め……。権力をわが物にし、傲慢(ごうまん)な政を行ってきた道隆の衰退で、宮中がどう動いていくのか注目です。
『光る君へ』あらすじバックナンバー
この記事の筆者:地子給 奈穂
編集・ライター歴17年。マンガ、小説、雑誌等の編集を経てフリーライターに転向後、グルメ、観光、ドラマレビューを中心に取材・執筆の傍ら、飲食企業のWeb戦略コンサルティングも行う。