横浜の希少なブランド梨が「氷結」に! 廃棄される果実を利用…飲んだ瞬間「浜なしだ」生産者も驚く味

キリンビール「モッタイナイ!を、おいしい!に。氷結(R)mottainaiプロジェクト発表会」が開催されました。そこで紹介された、2024年5月7日から発売される第1弾「氷結mottainai 浜なし」誕生の背景をお届けします。

キリンビールモッタイナイ!を、おいしい!に。氷結(R)mottainaiプロジェクト発表会」が2024年4月15日に東京都内で開催されました。

5月7日に発売される第1弾「氷結(R)mottainai 浜なし」の原材料は、横浜のブランド梨「浜なし」。廃棄される予定だった規格外の希少な「浜なし」が使われることになった背景などを紹介します(画像は発表会にて筆者撮影、一部提供)。

「氷結(R)mottainaiプロジェクト」について

「氷結mottainaiプロジェクト」第一弾は横浜名産「浜なし」を使用
「氷結mottainaiプロジェクト」第1弾は横浜特産「浜なし」を使用

キリンビールは、“果実のみずみずしいスッキリとしたおいしさ”を提供し続けている「キリン氷結(R)(以下、氷結)」の存続に不可欠である、果実農家が抱える課題の解決に寄与したいという思いから、「氷結mottainaiプロジェクト」を立ち上げました。

規格の問題などで青果販売できず、廃棄される予定の果実を「モッタイナイ果実」と位置付け、その果実をおいしいチューハイに有効活用し、日本全国に届けることを目的としています。同時に商品の売上1本につき1円を生産者に寄付し、果実農家を支援します。

キリンビール執行役員マーケティング部長・今村恵三さん
キリンビール執行役員マーケティング部長の今村恵三さん

4月15日に開催された同プロジェクトの発表会では、キリンビール執行役員マーケティング部長の今村恵三さんが「2001年の氷結誕生以来、約100種類の果物を使用し、約500商品を展開してきました。果実農家の皆さまに支えられているブランドだと感じています。同プロジェクトを通して農家の皆さまの問題解決はもちろん、お客さま、商品に関わる全ての方々を喜びでつなぎ、発展する未来に貢献していきたい」と意義を語りました。

第1弾は横浜市のブランド梨「浜なし」を活用

マーケティング部 ブランドマネージャー・加藤麻里子さん
マーケティング部 ブランドマネージャーの加藤麻里子さん

続いて、マーケティング部 ブランドマネージャーの加藤麻里子さんが、同プロジェクトから生み出された新商品の詳細を説明。

5月7日に発売される第1弾商品は「氷結mottainai 浜なし」。「浜なし」は横浜市で生産されるブランド梨で、爽やかな香りとみずみずしい豊かな甘味が特長です。その味わいが「氷結」にマッチしていることから、第1弾として選ばれました。

木の上で完熟させる「浜なし」(提供画像)
木の上で完熟させる「浜なし」(提供画像)

「浜なし」は木の上で完熟させるため、生産者が朝収穫したものをその日に直売するのがほとんどで、入手しづらいことから「幻の梨」ともいわれています。

発表会後半では、浜なし生産者の皆さんと商品化までの経緯や「実は知られていないフードロスの存在と活用」をテーマにしたトークセッションが行われました。

次ページ
第1弾は「浜なししかない!」と担当者が思った理由
Lineで送る Facebookでシェア
はてなブックマークに追加

編集部が選ぶおすすめ記事

注目の連載

  • 世界を知れば日本が見える

    日本にとっても他人事ではない「中国スパイ」の脅威。フィリピン元市長の「なりすまし事件」から考える

  • どうする学校?どうなの保護者?

    【変化するPTA】学校に頼らない「PTA会費」の集め方はなぜ大事? 保護者以外からも“寄付”が可能に

  • ヒナタカの雑食系映画論

    『きみの色』がもっと尊くなる5つのポイント。あえてストレスを避けた「選択を肯定する物語」である理由

  • 海外から眺めてみたら! 不思議大国ジャパン

    日欧の「給食指導」比べてみたら……日本は「周りに迷惑をかけない食育」になっていないか?