“絶対的エース”和久田アナ産休でNHK人事に注目。大抜てきとなった副島萌生アナ、星麻琴アナの実力は?

NHKが、2024年春からの番組の新年度改定を発表し、代表的なニュース番組のキャスターの変更を発表しました。この記事では、その中から副島萌生アナ、星麻琴アナに注目して魅力を紹介します。

今回のアナウンサー人事で、もっとも注目が集まる星麻琴アナ

さて、『ニュースウオッチ9』に就任する星麻琴アナですが、2014年に入局するとこれまで岡山放送局、札幌放送局を歴任。東京では、過去に『ニュースウオッチ9』でのリポーターのほか、2022年から『日曜討論』の司会を務めています。ファンの方には申し訳ないですが、知名度の高い番組に出演した経歴もほとんどなく、これまで比較的目立たない存在でした。
 
そんな星アナは、母親が元TBSの三雲孝江アナとして有名で、NHKのアナウンサーの中でも“サラブレッド”だといわれています。

さて、星アナの魅力は、ずばり『日曜討論』で磨いた司会進行術と知性です。『日曜討論』には大物政治家が多く出演し、キャスターを務めるには実力がいります。なので、アナウンス技術だけでなく、クセ者の政治家をうまくまとめつつ進行する技術も必要。NHKの中でも異質な番組で、星アナはしっかりとテクニックを磨き上げました。また、同番組で培った政治家との関わり、人脈も『ニュースウオッチ9』で生かせることでしょう。

林田アナ、副島アナと比較すると、出演してきた番組の知名度が低かった星アナ。今回、『ニュースウオッチ9』に出演してその能力が多くの視聴者に知れ渡ることで、人気が急上昇することが予想されます。ある意味では、今回のアナウンサー人事で、もっともサプライズだったのかもしれません。

『ブラタモリ』の終了や新番組など、動きを見せるNHK

今回は他にも、『新プロジェクトX 挑戦者たち』を有馬嘉男記者、森花子アナが担当する人事が発表されました。また、人気番組の『ブラタモリ』はレギュラー放送が終了し、アンガールズの田中卓志さんが出演する『すこぶるアガるビル』、ケンドーコバヤシさんが出演する『明鏡止水 武の五輪』がスタート。新たな番組改編の動きも出ています。

公共放送であるNHKは受信料で成り立ち、それだけにアナウンサーの人事や番組改編も大きな注目を集めます。今回は、人気の高いニュース番組で大幅にアナウンサー人事がありましたが、この異動がしっかりと良い結果に結びつくのか? 期待しつつ、みなで注目していきたいところです。
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この記事の筆者:ゆるま 小林
長年にわたってテレビ局でバラエティ番組、情報番組などを制作。その後、フリーランスの編集・ライターに転身。芸能情報に精通し、週刊誌、ネットニュースでテレビや芸能人に関するコラムなどを執筆。編集プロダクション「ゆるま」を立ち上げる。

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