じわじわ人気のキャロットケーキ! 手軽に買える【カルディ・モンテール・無印良品】で食べ比べてみた
欧米生まれのキャロットケーキ。日本でも人気が高まっており、スーパーやコンビニなどでもよく見かけるようになってきました。今回は「カルディコーヒーファーム」「モンテール」「無印良品」で販売中のキャロットケーキ3種類を食べ比べ。それぞれの違いを詳しくリポートします。
2024年1月発売の新商品! ムーミンとコラボした、モンテールの『キャロットケーキ』
続いては、シュークリームやエクレアなどチルドスイーツを展開するモンテールのキャロットケーキ。「北欧のコーヒーブレイク文化のようなゆったりとしたおやつの時間を楽しんでもらいたい」との思いから、北欧生まれのキャラクター「ムーミン」とコラボした商品です。
デザインは4種類あり、それぞれのパッケージにはムーミンにパパやママ、リトルミイにニョロニョロなど、ムーミン谷の仲間たちがお茶会を楽しむ様子が描かれています。店頭で好きなキャラクターを探す楽しみも生まれそう。
チルドならではのしっとり食感に仕立てるため、ニンジンのペーストを多く配合し、窯で蒸気を当てながら焼き上げているそう。スパイスはシナモンのほかにオールスパイスを使用。オールスパイスとはシナモンやナツメグ、クローブという3つの香りを併せ持つといわれるスパイスの名前で、風味に深みを出しています。
パッケージから取り出すと、上部と側面はケーキフィルムで保護されていました。生地の上にはホイップクリームとチーズペーストを合わせたチーズクリームがたっぷりと。このボリュームがうれしいですね! 上部のフィルムは取り出す時に自然に外れるようになっていて、クリームが手や袋に付くことなくきれいに取り出せました。
しっとりふわふわの生地はシフォンケーキのような軽さ。ニンジンはペースト状になっていることもあり、生地の表面からかすかにオレンジ色の粒が見える程度です。粒々のアーモンドが食感のアクセントになっており、後味にほんのりと爽やかなスパイスの香りが広がります。
チーズクリームもクリーミーで滑らかな食べ心地。高級感があるので、ちょっとしたおもてなしに出しても喜ばれそう。午後のおやつにコーヒーや紅茶を用意して、くつろぎながら食べたくなるような仕立てです。
常温保存で手軽に! 植物素材を使用した、無印良品の『キャロットケーキ』
最後は無印良品で販売中のキャロットケーキ。無印で人気の「植物素材を生かしたお菓子」シリーズの1つで、ひと切れサイズのパウンドケーキです。色合いはニンジンを思わせる鮮やかさ。トップにフロスティングはなく、砕いたくるみがトッピングされています。
筆者は店舗で購入しましたが、オンラインストアでも取り扱いがあります。
材料には卵や牛乳といった動物性食材ではなく、豆乳やオーツミルクなど植物由来の素材が使われています。ニンジンはペーストとチップの2種類入り。シナモンやジンジャー、ナツメグなど、スパイスも入っており、野菜の青臭さを抑えてより深い風味に仕上げているそう。
みっちりと詰まった食べ応えのある生地。表面にはニンジンのチップが見えますが、ニンジン自体の風味はそれほど強くなく、自然な甘さが感じられます。後味はさっぱり軽やか。確かにヘルシーな印象です。
常温保存で、なおかつ片手でも食べられそうな気軽さがいいですね。ただクリームフロスティングが付いていないので、少々の物足りなさはあります。おうちで食べるならホイップクリームなどと一緒に食べる方がいいかもしれません。
3社とも目指すおいしさが異なる、個性豊かなキャロットケーキでした。アメリカ菓子ならではのホームメイド感や、常備しておける便利さを求めるなら「カルディ」、カフェさながらの上質なスイーツ感や、おうちでゆったり楽しみたい時は「モンテール」、ヘルシー感や、場所を問わず食べられる気軽さが欲しい時は「無印」と、お好みやシーンで食べ分けると良いのではないでしょうか。
この記事の筆者:田窪 綾 プロフィール
調理師免許を持つフリーライター。約8年間のレストラン・キッチン勤務経験を生かし、食分野を主軸に活動中。飲食店&新商品取材、オーナーインタビュー、グルメコラムを中心に、「ツギノジダイ」「近代食堂」など複数メディアで執筆を行う。