主人公のアクアを「櫻井海音」さん、アクアの双子の妹・ルビーを「齊藤なぎさ」さん、さらに2人の母親であり、伝説のアイドルとして描かれるアイを「齋藤飛鳥」さんが担当。子役時代から芸能活動をし、ルビーとアイドル活動を行う有馬かなを「原菜乃華」さん、アクアに恋心を抱く女優・黒川あかねを「茅島みずき」さん、人気YouTuberでルビー、有馬かなと共にアイドル活動を行うMEMちょを「あの」さんが演じます。
2024年1月24日に情報が解禁されると、X(旧Twitter)を中心にSNSでは賛否両論が巻き起こり、取り上げたネットニュースの記事にもさまざまな意見が書き込まれています。
今回は、良い意味でも悪い意味でも話題を集めている『【推しの子】』の実写化について、元テレビ局スタッフが、出演者の魅力や今後の展開予想などを解説していきます。
多くの否定的な意見も!熱狂的な原作ファンは実写化に困惑
映画やドラマでは漫画を原作にする作品が多く、いまや普通のことですが、なぜ『【推しの子】』の実写化について賛否両論が起きているのでしょうか?人気漫画の実写化については、近年でも映画『キングダム』シリーズ、『東京リベンジャーズ』シリーズが大ヒットを記録。さらに、『ゴールデンカムイ』も絶賛公開中のほか、今後公開される映画『からかい上手の高木さん』にも注目が集まっています。Netflixでは2023年は『ONE PIECE』『幽☆遊☆白書』が実写化され、さらに『シティーハンター』も配信を控えています。
映画を中心に、多くの作品が大ヒットを記録していることを考えれば、人気漫画の実写化は成功する可能性が高いコラボです。しかし、『【推しの子】』に関しては漫画、さらに完成度が高いアニメ版の“熱狂的”なファンが多いことで、今回の実写化に対して批判的な意見がSNSに書き込まれている模様。
また、『【推しの子】』が芸能界を舞台として、ドロドロとした裏事情も取り上げていることで、人気俳優やアイドルを起用しての実写化に嫌悪感を示しているファンも多いようです。
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原作者もコメントで実写化に言及! どんな化学反応が起きる?
さて、SNSでは漫画・アニメファンが困惑している今回の『【推しの子】』の実写化ですが、原作者の赤坂アカさんが正式にコメントを発表しています。赤坂さんは、「【推しの子】は芸能界に対して様々な言及をしている作品です。そして漫画作品の実写化についても触れています。良い事ばかりを言っていません。批判的な事も言っています。なので、もしかしたら【推しの子】が実写化する事は無いんじゃないかと思っておりました」と言及。さらに、「キャストの皆様にも制作陣の皆様にも『本当に大丈夫ですか?』と聞きたくなる気持ちでした」と本音を明かしています。
その上で、「漫画家の目線でなく、正に芸能界という現場で、本物の現場にいる人々が作ろうと言う気持ちはどういうものなのかそして出来上がるものはどういうものなのか私はとても興味があります。皆様もそうではないでしょうか?」と締めくくっています。
テレビ業界に長く在籍してきた筆者とすれば、赤坂さんのコメントを見て、確かに『【推しの子】』を「芸能界の現場にいる人」たちが作るのは面白そうだと感じました。
原作ファンが思っている以上に、今回の実写化は面白くなるのではないか? そう考える理由をこれから解説します。