2位:「新しい学校のリーダーズ」初出場なのに度胸がすごい
初出場でトップバッターとして登場した「新しい学校のリーダーズ」。普段とは違い、紅白仕様の赤いセーラー服で登場した4人は、2023年に大ヒットした『オトナブルー』を披露しました。いきなり大舞台への登場で緊張するはずですが、SUZUKAさんは紅白の事前番組で「緊張はしていない」と大胆な発言をしていました。本番もその言葉のとおりに堂々としたステージで、ベテランのような風格を見せることに。パフォーマンス中は、司会の有吉弘行さんをいじるなど、大物感をしっかりとアピールしました。また、副音声実況『紅白ウラトークチャンネル』に出演した際にも抜群のトーク力で盛り上げ、MVP級の活躍を見せました。
1位:「YOASOBI」“意味深”な豪華コラボが圧巻すぎた……
YOASOBIは、日本だけでなく世界でヒットした2023年を代表するヒット曲『アイドル』を国内の音楽番組で初歌唱。それだけでも注目度が高かったのですが、『紅白歌合戦』に出場していた日本と韓国の「アイドル」たちと大胆なコラボステージを披露しました。コラボステージに参加したのは、櫻坂46、JO1、StrayKids、SEVENTEEN、NiziU、NewJeans、乃木坂46、BE:FIRST、MISAMO、LE SSERAFIMという超豪華なメンツ。
この『アイドル』が主題歌であるアニメ『【推しの子】』(TOKYO MX)は、芸能界やアイドル業界の「裏側」を描いた作品となっています。それを、「当事者」であるスーパーアイドルたちがコラボするという、まさに『NHK紅白歌合戦』でしかできない、意味深で豪華な演出となりました。視聴者からは純粋に『アイドル』のパフォーマンスを見たかったと言う声も出ていますが、これだけのアーティストが参加するという事が、作品の偉大さを見せつけたと考えます。
また、SNSでは「ano」さんと司会の「橋本環奈」さんの参加も話題を集めました。2人とも元アイドルという経歴を持ち、『アイドル』のコラボでは、2人が「奇跡の1枚」として拡散されている写真を真似るようなポーズを披露。アイドルファンの間では放送後にSNSで悪魔と天使の奇跡の1枚コラボだと話題となり、まさに今回の『NHK紅白歌合戦』を代表するステージとなりました。
2024年に期待を感じる『NHK紅白歌合戦』
2023年は紅組が圧倒的な票数で勝利した『紅白歌合戦』。K-POP勢も多くなり、SNSでは批判的なコメントも多かった番組でしたが、全体としてはここ数年と比較して一体感もあり、非常に盛り上がった放送になったと感じます。旧ジャニーズタレントのファンは、SNSなどで「紅白は見ない」と宣言していました。しかし、考えても見れば、2024年にはこのステージに、しっかりと功績を残した旧ジャニーズのグループやアーティストを出場する可能性があるわけです。そう考えれば、『NHK紅白歌合戦』は、しっかりと未来への光を感じさせる番組になったのではないかと感じます。
この記事の筆者:ゆるま 小林
長年にわたってテレビ局でバラエティ番組、情報番組などを制作。その後、フリーランスの編集・ライターに転身。芸能情報に精通し、週刊誌、ネットニュースでテレビや芸能人に関するコラムなどを執筆。編集プロダクション「ゆるま」を立ち上げる。