『どうする家康』松本潤着用の甲冑がモデルのプラモニュメントも! 静岡市の観光スポット&名物グルメ
いよいよ最終回を迎えるNHK大河ドラマ『どうする家康』。家康公ゆかりの地の1つである静岡市は、今観光客が増えています。大河ドラマファンならぜひ訪れたい観光スポットやあわせて楽しみたい名物グルメを紹介します。
伝統工芸体験が楽しい「駿府の工房 匠宿」
駿府城や久能山東照宮をつくるため、全国から優秀な職人が集められ、城下町文化が花開いた静岡市には、伝統工芸がたくさんあります。
そんな伝統工芸を身近に感じられるのが「駿府の工房 匠宿(たくみしゅく)」。コンセプトに「歴史と未来を結ぶ場所」を掲げ、江戸時代から伝わる駿河竹千筋細工をはじめ、漆や陶芸などの伝統工芸を見たり、体験できたりします。ショップやカフェもあるので、のんびり過ごせます。
腹が減っては戦はできぬ! 必食の静岡市グルメ
古来より「腹が減っては戦はできぬ」といいますが、静岡市はおいしいものがたくさん! 観光とあわせて楽しみたいご当地グルメをまとめて紹介します。
●静岡おでん
静岡市民のソウルフードといえば「静岡おでん」。牛すじや黒はんぺんなどさまざまな具を串に刺し、黒い出汁で煮込みます。「青葉おでん街」「青葉横丁」などレトロなおでん街もあります。
●まぐろ・桜えび
清水港は冷凍まぐろの水揚げ量が日本一。気軽にたっぷりまぐろを味わうなら、鮮魚店や食堂が入っている「清水魚市場 河岸の市」がおすすめ。お昼時ともなれば行列ができる大にぎわいです。
まぐろ類缶詰の全国シェアは97%。静岡市には缶詰会社が数多くあり、ひと言でツナ缶といっても、部位や使うオイルが違いバラエティ豊か。ツナ缶以外にも個性豊かな缶詰が多く、お土産にもぴったりです。
海の幸でもう1つ。由比漁港では春(3月下旬~6月初旬)と秋(10月下旬~12月下旬)の期間限定で桜えび漁がおこなわれ、シーズン中は運がよければ珍しい生桜えびが食べられることも! 生で食べると、甘みに感動。桜えびの概念が変わります。
●ワサビ
葉っぱの形が家紋に似ていることから家康公も好んだと伝わるワサビは静岡市の名産。生のワサビを常備している家庭も多いとか。ワサビは空気に触れると香りと風味が出るので、削りたてが最高に美味!
●とろろ汁
江戸時代の主要街道だった旧東海道の難所として知られる宇津ノ谷峠。その峠を越えるために旅人が直前の丸子宿で食べていたとされるのが、名物のとろろ汁です。
今も昔の面影を残す「とろろ汁の丁子屋」は松尾芭蕉の俳句にも登場した名店。まぐろの煮汁、卵、しょうゆを下味に、かつおだしのみそ汁でのばしたとろろ汁は、粘りが強く、味わいも濃く、あとを引くおいしさです。
●お茶
静岡市といえば、忘れてはいけないのがお茶。お土産にお茶を買うなら静岡駅北口地下広場「しずチカ」にある、静岡茶商工業協同組合が運営する「しずチカ茶店一茶」がおすすめ。物販コーナーでは約50社の茶葉をワンコインで買えてお得です。
●日本酒
お茶だけでなく、日本酒にも注目。実は静岡市には7つの日本酒の蔵があるんです。静岡市内で唯一、仕込み水が自噴しているのが「萩錦」。美大卒という異色の経歴をもつ女性杜氏が醸すお酒は、穏やかで料理に寄り添う食中酒。紹介してきた料理にもよく合います。
こうした食の豊かさも家康公が駿府を愛した理由だったのかもしれません。東京から新幹線で1時間とアクセスもよく、見どころや名物グルメの多い静岡市。大河ドラマが終了しても、しばらく人気は続きそうです。
古屋 江美子 プロフィール
旅行やグルメを中心にWebや雑誌などさまざまな媒体で活躍。これまでに訪れた国は約40カ国。出身地である山梨県の「やまなし大使」としてもさまざまな情報を発信中。