ヒナタカの雑食系映画論 第50回

“普通の映画”では物足りない、刺激中毒な人に「過激コメディーの傑作5選」を見てほしい【2023年最新】

2023年公開の過激なコメディー映画を5作品紹介しましょう。「限界ギリギリ」を攻めた笑いを求める大人におすすめですよ。(サムネイル画像出典:『スラムドッグス』(C) UNIVERSAL STUDIOS. All Rights Reserved.

3:『レンフィールド』(各配信サービスでレンタル配信中)

誰もが知る吸血鬼ドラキュラ、その支配下に置かれた従者を主人公とした作品です。彼は普段からパワハラとモラハラを受けまくりなのに逆らえず、その最悪な上司であるドラキュラもまた主人公に頼り切っています。グループセラピーへの参加をきっかけに、その共依存の関係性から抜け出して新たな生き方を選び取ろうとする、現代的なテーマも盛り込まれた作品なのです。

とはいえお堅い雰囲気はほとんどなく、メインの魅力となるのはギャグとしか思えない勢いで吹っ飛ぶ手脚やゴージャスに吹き出す血のシャワーといった、R15+指定ならではのバイオレンスアクション。起こる事態は深刻でもカラッと明るい雰囲気に満ちていて、カッコいい女性警官とのロマンスが描かれることも大きな見どころです。吹き替えも素晴らしく、特にニコラス・ケイジが大塚明夫の渋い声でイヤ〜なことを言うのでいい意味でゲッソリできますよ。

4:『ハロウィン・キラー!』(Amazonプライムビデオで見放題配信中)

現代の女子高生が35年前にタイムトラベルして、凄惨な連続殺人事件が始まる前に犯人を捕まえようとするというSFホラー……なのですが、いい意味であまり怖くはなく、コメディー要素がなかなか多め。特に1980年代の過激で雑な風潮の数々に対する「思いっきりコンプラ違反でしょ!」「セキュリティーとかないわけ?」などの真っ当そのものなツッコミに笑ってしまいます。

犯人を推理するミステリー、二転三転する事態のハラハラ、大人になる手前の少女の成長と親子愛をつづったドラマ、はたまたタイムトラベルものの「定番」といえる展開など、万人が楽しめるエンタメ要素がそろっていながらも、殺傷シーンはかなり直接的で、性的な話題がとても多いのでもちろん大人向け。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』と青春ホラーを掛け合わせた内容ともいえるでしょう。ただ、結末は賛否両論? かもしれません。
次ページ
アカデミー賞受賞作も!
Lineで送る Facebookでシェア
はてなブックマークに追加

連載バックナンバー

Pick up

注目の連載

  • 植草美幸の恋愛・結婚相談ー編集部選ー

    44歳、スペック自慢の学歴厨? 実家は太いが強烈な実母の高望みに応えられるのか?

  • ヒナタカの雑食系映画論

    「倍速視聴とスキップ」「ながら見」をしてしまう理由は? 新卒社員の本音に、映画オタクが“ガチ回答”

  • 恵比寿始発「鉄道雑学ニュース」

    羽田空港行きの1番列車が発車! 外観も車内も“台湾づくし”の京急「ビビビビ!台湾号」運行開始

  • 世界を知れば日本が見える

    「iPhoneに盗聴されている気がする」会話内容が広告表示されるのは“錯覚”か。デジタル広告の正体とは