実力も“運”も兼ね備えた大型ルーキー
矢野:中でもメンバーのウォンビンさんがお披露目されたときの「こんな子をどこに隠していたの?」というK-POPファンたちの反応を見て、確かによくぞこんな子を見つけてきたなと思いました。
ゆりこ:イケメンという4文字では収まりきらない最強なビジュアル。学校で、クラスでNo.1というようなレベルを超えた“こんな子会ったことない!”を探すのは、やはり上手な事務所だなと思いました。その前のNCTの存在感と規模が大きかったので、私も「SMの若手男子の全才能と魅力をNCTに注ぎ込んでしまったのでは?」「10年分の持ち玉を出し切っちゃったのでは……」と勝手に心配していた時期がありました。杞憂でしたね、ごめんなさい。
矢野:RIIZEはダンスパフォーマンスを見ていて、とても楽しいです。最初に『Siren』という曲のパフォーマンスビデオが公開されたとき、ひと目見てバッキバキに踊れるグループなんだと分かりましたね。
ゆりこ:ショウタロウさんとウォンビンさんは振り付けにも参加していましたね。ショウタロウさんは元々ダンスの実力に定評があるメンバーなので、彼の強みを思いっきり発揮できるグループなのだなと思いました。特に彼の“足さばき”は芸術なので、ぜひその部分に注目して見ていただきたいです。
矢野:RIIZEは歌唱力はもちろん、ダンスでも魅せられるグループ。とにかく7人全員のレベルが高いから、誰を見ていても飽きない。ちなみに、他のメンバーのことももっと知りたいです!
ゆりこ:正直、曲やタイミングによって推しメンバーが変わる予感がしているぐらい7人全員が“SMの本気”を感じる顔ぶれ。ウンソクさんとスンハンさんは2022年の段階で「SMROOKIES」として顔が知られていて、一部では「NCT入りも?」という噂も上がっていた“期待の星”でした。ソヒさんは透明感のある優しい歌声が特徴で、見るからにヤンチャで元気なルックスとのギャップが最高なメインボーカルです。デビュー前からカバー曲を歌った映像などが一部で話題になっていたそうですが、今回のデビューで初めて知った人も多いと思います。
矢野:そしてソンチャンさんはショウタロウさんと共にNCT 2020として知られていたんですよね。
ゆりこ:はい、惜しまれつつNCTから移籍したソンタロコンビ。さらにSMには有名人の息子もいるんです。アントンさんのお父さんは韓国で有名な歌手で作曲家です。ユン・サンさんっていうんですが、LOVELYZのプロデュースをしていたり、大学で教鞭を執ったりと多彩な人です。そんな父の才能を受け継ぎ、アメリカ育ちで英語も駆使する超イケメンっていうね……時に天は何物も与えるのだなと思いました。
矢野:天才から生まれた天才……すごすぎる。僕はアントンさんのハスキーな声と独特なゆったりとした雰囲気にぞっこんです。
ゆりこ:これはRIIZEに限らず、ボネクドやゼベワンにも言えることですが、世に出るタイミングにも恵まれましたよね。コロナ禍後、さまざまな活動が活発になっている今、もう誰も彼らを止めるものはない。そういう“運”もスターには必要ですから。
矢野:コロナ禍前後での変化は、確実にあると思います。今回は主にボネクドとRIIZEについてお話ししましたが、また改めて“第5世代”といわれるグループについて深堀りしていきたいです!
【ゆるっとトークをお届けしたのは……】
K-POPゆりこ:韓国芸能&カルチャーについて書いたり喋ったりする「韓国エンタメウォッチャー」。2000年代からK-POPを愛聴するM世代。編集者として働いた後、ソウル生活を経験。
編集担当・矢野:All Aboutでエンタメやメンズファッション記事を担当するZ世代の若手編集者。物心ついた頃からK-POPリスナーなONCE(TWICEファン)。