世間で話題の「セカンドパートナー」。セカンドパートナーの定義とはなんだろうか。実際にセカンドパートナーを持つ女性に話を聞きながら、その実態に迫った。
セカンドパートナーは、不倫とどう違うのか
10月30日、人気YouTuberのあやなんさんが、X(旧Twitter)を更新し、東海オンエアのメンバーで夫のしばゆーさんとは、別に夫婦公認の“セカンドパートナー”がいることを明かした。この“セカンドパートナー”という言葉にSNS上では議論が勃発。
「セカンドパートナーって何? 言い方きれいにしただけでただの不倫じゃん」
「不倫相手のことを“セカンドパートナー”って言ってるだけ」
「セカンドパートナー=セフレ」
など、セカンドパートナーは、不倫を正当化するための都合のいい言葉だといった否定的な意見が並んだ。また中には「自分の親にセカンドパートナーがいたらいやだ。子どもがかわいそう」との声も。
その一方で、ごく少数派ではあるものの、セカンドパートナーについて肯定的な意見も見られた。
「私もセカンドパートナー欲しい。恋愛はしなくていいから子育てを手伝ってほしい」
「夫婦公認ならいいんじゃない。叩く必要はない」
「セカンドパートナーがいてもいいと思う。子どもには絶対ばれないようにするべきだけど」
具体的には、このような声である。
セカンドパートナーを「プラトニックな関係」と強調する人たち
そもそも、セカンドパートナーとは、結婚している人が、配偶者以外の異性と肉体関係を持たず、愛情を深めていく関係である。注目すべき点は、肉体関係がないので、不倫相手とは異なるという点だ。セカンドパートナーという言葉を有名にしたのは、既婚者マッチングアプリだともいわれている。
「たまに食事をするセカンドパートナーの男性がいます」
こう話すのは、ミナコさん(仮名/40代)だ。彼女は、既婚者マッチングアプリで出会った男性と食事をしているという。
「アプリを使って、3人お会いしたのですが、3人とも40~50代の既婚の会社経営者や自営業の方でした。私は子どもを育てる主婦兼フリーランスなので、男性と会える時間は昼のみです。男性のうちの1人とデートを重ねています」
ミナコさんは、夫がいながらも、別の男性とデートを重ねている。これだけ聞くと、「明らかに“不倫”では?」と思ってしまうが……。
彼女は「不倫じゃないです。肉体関係はありませんから。あくまでデートをするだけ」と言い切る。
しかし、ミナコさんにセカンドパートナーを求めたきっかけを聞いてみると、こんな答えが。
「子どもが生まれてから8年間、夫とレスで悩んでいて。そんなとき、既婚者マッチングアプリの存在を知り、セカンドパートナーが欲しいと思ったんです」
ミナコさんがセカンドパートナーを作ろうと思ったきっかけは、夫婦関係の破綻だった。「不倫はしていない」と断言するミナコさんだが、最後にはこんな本音も。
「アプリの運営会社自体、不倫を推奨しているわけではないんです。表向きはプラトニックな異性のお友達=セカンドパートナーづくり、といった感じ。でも、ぶっちゃけ『最終的には肉体関係を結びたい』という目的で登録している人が多いと思います。特に男性はそういう人が多いのではないでしょうか。私ももし今の彼に誘われたら、どうなるか分からないし」
ミナコさんは現在も、セカンドパートナーと肉体関係は持っていない。夫に隠れてこっそりと彼とデートを重ねている。