大井川鐵道が昭和レトロな「普通客車列車」を運行、令和の今体験できる“奇跡”の旅
大井川鐵道では、人気企画「普通客車列車」の運転を2023年秋冬も行う。実際に体験した様子を写真とともにリポートしよう。
ワゴンによる車内販売サービス
大井川鐵道ではワゴンによる車内販売サービスが健在だ
国鉄時代の普通客車列車にはなかったが、大井川鐵道の普通客車列車にはワゴンによる車内販売サービスがある。2023年10月31日をもって東海道新幹線のワゴンによる車内販売サービスが廃止されるが、大井川鐵道の車内販売はこれからも続くとはうれしい。
普通客車列車内で販売中の「幕の内弁当」(帰りの新幹線車内で撮影)
メニューも豊富で、特製の幕の内弁当(1250円)、おつまみセット(500円)、大鉄ビール(500円)、SL人形焼き(950円)など買うのに迷ってしまうほどだ。
特製「幕の内弁当」の中身
おトクな特別フリー乗車券
おトクなミニ周遊券 画像提供=大井川鐵道
各駅停車なので、無人駅から乗車してくる人もいる。鉄道ファンが目につく一方で、地元の人が普段の足として利用するのだ。それで、車掌が頻繁に車内を巡回してきっぷをチェックしている。
きっぷといえば、おトクなのが特別フリー乗車券「川根路ミニ周遊券」(4500円)である。金谷から川根温泉笹間渡まで片道が920円、2往復すると3680円、3往復すると5520円、車内販売利用券1000円分がついているので、2往復するだけでもモトが十分とれる。
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