「TOBE」の将来を背負う「IMP.」の魅力とは? 10月13日には3rdシングル『SWITCHing』配信開始

「TOBE」所属のグループとして注目を集める「IMP.」ですが、まだテレビ出演なども少なく魅力に気づいていない人も多いのでは。ジャニーズ事務所所属のアイドルを多く取材してきた元テレビ局スタッフの筆者が、デビューしたばかりの「IMP.」の魅力を解説します。

楽曲は世界基準を目指し、アーティストとしての完成度を高める

ここからは、人気急上昇中の「IMP.」が発表した楽曲を紹介していきます。

デビューシングル『CRUISIN’』で、TOBEは思い切った作戦に出ます。覚えやすいメロディーはアイドルらしいものですが、中毒性のある転調が多いリズムやラップも織り交ぜたダンストラックは、現在世界で活躍するK-POPグループと遜色ないクオリティといえます。

この楽曲で作曲者としてクレジットされている「Avin/Slay/Chase/Rocoberry」は全員が韓国人。韓国ではクリエイターとして注目を集めている面々で、J-POPとは一味違ったクセのある楽曲を生み出しています。

メンバーが自分たちを表していると話す2ndシングル『IMP.』は、デビュー曲から一転して、王道の「ジャニーズサウンド」を聞かせてくれます。「KAT-TUN」や「SixTONES」を思わせるメロディアスで歌謡曲の匂いも感じさせるハードなナンバーで、『CRUISIN’』と比べると印象がだいぶ変わっています。

新曲はダンス要素が強まった楽曲

新曲の『SWITCHing』は、よりダンス要素が強まった楽曲となります。ABC-MARTのキャンペーン「adidas SWITCH RUN」でも使用され、注目度が一気に高まりました。

MV(ミュージックビデオ)の雰囲気や楽曲はこれまでと違った雰囲気で、より海外を意識した作品に。表題曲のリミックスバージョンが2曲同時リリースされるとの情報もあり、クラブシーンでも注目を集めそうです。

これらの3曲を見ても、『IMP.』が試行錯誤しながら、世界展開を目指していることが解ります。世界進出を目指すグループであることを明言していますが、国内での人気はもちろん必要。だからこそ、『IMP.』のような国内で人気が出そうな楽曲も発表しているのだと予想されます。
 

>次ページ:ジャニーズ事務所問題で、TOBE所属アーティストは今後どうなるか
 

Lineで送る Facebookでシェア
はてなブックマークに追加

編集部が選ぶおすすめ記事

注目の連載

  • 「港区女子」というビジネスキャリア

    港区女子は、なぜここまで嫌われる? 自活する女性から「おごられ」「パパ活」の代名詞になった変遷

  • ヒナタカの雑食系映画論

    草なぎ剛主演映画『碁盤斬り』が最高傑作になった7つの理由。『孤狼の血』白石和彌監督との好相性

  • 世界を知れば日本が見える

    もはや「素晴らしいニッポン」は建前か。インバウンド急拡大の今、外国人に聞いた「日本の嫌いなところ」

  • 海外から眺めてみたら! 不思議大国ジャパン

    外国人観光客向け「二重価格」は海外にも存在するが……在欧日本人が経験した「三重価格」の塩対応