ヒナタカの雑食系映画論 第32回

『君たちはどう生きるか』の宮崎駿監督だけじゃない! 活躍し続ける80代&90代の映画監督たちがすごい

『君たちはどう生きるか』の宮崎駿監督は現在82歳。ほかにも現役で仕事を続けている、80代&90代の著名な映画監督がいます。年齢を重ねても衰えを感じさせない、いやさらにパワフルになっているともいえる、その最新作を紹介しましょう。​​​​​​​(c)2023 Studio Ghibli

3:リドリー・スコット監督(84歳):『ハウス・オブ・グッチ』


『エイリアン』や『グラディエーター』などハリウッドの大御所監督であるリドリー・スコットが手掛けたのは、誰もが知るファッションブランド・グッチの一族にまつわる実話を元にしたドロドロの御家騒動。スコット監督らしい人間が運命に翻弄(ほんろう)される様が、本作ではほぼほぼブラックコメディー的な悲喜劇に昇華されていました。

純粋で優しくキュートなアダム・ドライバー、自分の道をとことん信じているように見えるレディー・ガガの名演も必見です。なお、リドリー・スコット監督が85歳にして手掛けた最新作『ナポレオン』が2023年12月公開予定です。
 

4:ポール・バーホーベン監督(84歳):『ベネデッタ』


『氷の微笑』や『ロボコップ』や『スターシップ・トゥルーパーズ』など、ハリウッド大作映画でもエロスや暴力描写を取り入れてきたバーホーベン監督による、17世紀に同性愛の罪に問われ裁判にかけられた修道女の実話ドラマ。

堂々と「R18+指定」にされただけのことがある性描写と残酷描写があるものの、登場人物それぞれの力関係が急激に変わっていく様がサスペンスとして楽しめる内容です。今よりもはるかに女性への差別が根深い時代を描いているからこそ、自分の道を信じて突き進む女性をたたえた内容ともいえるでしょう。


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