「スヌーピーミュージアム」は今、ルーシーが主役! リニューアル前最後の企画展

2024年リニューアルが予定されている南町田グランベリーパークの人気スポット・スヌーピーミュージアム。リニューアル前最後の企画展は、ピーナッツのキャラクターの中でも人気上位・ルーシーが主役です!

今こそ、ルーシー!
説明に立つ中山三善館長(左)とシュルツ美術館 アシュリー・レクライトさん(右)。会場内にはこんなフォトスポットも

にぎやかな夏休みが終わると、どの人気スポットにも落ち着きが戻ってきます。秋の気配も少しずつ感じられる中、大人がじっくり楽しみたい展覧会が、南町田グランベリーパーク(東京都町田市)のスヌーピーミュージアムで行われている企画展「今こそ、ルーシー!」~LUCY IS HERE~です。

スヌーピーミュージアム外観
スヌーピーミュージアムはシュルツ美術館の世界で唯一の分館

スヌーピーファンの聖地といわれるシュルツ美術館(アメリカ・カリフォルニア州)の、世界で唯一の分館であるスヌーピーミュージアム。2024年にリニューアルを予定していて、現在開催中の企画展がリニューアル前最後のものとなります。その記念すべき企画展の主役に選ばれたのが、我が強く、“キャラ濃いめ”で描かれているルーシーです。

 

一筋縄ではいかないルーシーと向き合う展示

企画展会場
企画展の会場。今とは随分違う初期のルーシーも

スヌーピーミュージアムの中山三善館長によると、コミック『ピーナッツ』のキャラクターの中で人気投票をすると、スヌーピー、そしてウッドストックの人気が高く、登場人物の子どもたちの中ではチャーリー・ブラウンに次いでルーシーが人気という結果になることも。

我が強く、怒りん坊で、意地悪なルーシーが!? と、ちょっと意外に思いますが、チャーリー・ブラウンに意地悪をして、弟たちをガミガミ怒っているルーシーは、シュローダーの前では恋する繊細な乙女であり、仲間の悩み相談にも親身に乗る……実はひと言では説明できない、最も複雑な人物なのだそうです。この一筋縄でいかないあたりが人気の秘密なのでしょうか。

ルーシーが登場している原画
強いルーシーからは、強いメッセージが発信

「今こそ、ルーシー!」~LUCY IS HERE~では、そんな複雑さが魅力のルーシーのエピソードを、貴重な原画など46点で紹介。
 
1章:チャーリー・ブラウンとルーシー・ヴァンペルト
2章:精神分析スタンド
3章:姉はガミガミ屋
4章:でも、恋する女の子
5章:スヌーピーとルーシー
6章:自分を生きよう、どこまでも
 
6つの展示コーナーでルーシーの個性が分かりやすく表現されているので、彼女のさまざまな側面を1つ1つより強く感じられます。

最初は扱いにくいキャラクターに思っていたルーシーも、コミックのシーンや解説をじっくり読むうちに、「ぶれない」「偽りない」「自信がある」人物としてどんどんチャーミングに思えてくる企画展です。

 

ミュージアムカフェにもルーシーのメニューが登場

ミュージアムのお隣のカフェ・PEANUTS Cafe でも「今こそ、ルーシー!」に連動した特別メニューが登場。
 
タコライス
「STRIKE ONE! ピーナッツ・ギャングのタコライス」

「STRIKE ONE! ピーナッツ・ギャングのタコライス」(税込2079円)は、ピーナッツの仲間たちが野球をしている様子をモチーフにしたタコライス。トッピングのナスは、ルーシーがライナスに言い放った「YOU BLOCKHEAD!!(このオタンコナス!!)」に掛かっているそう。ルーシーのガミガミ顔を見ながらいただきます。 

レモンブリュレ
「BLEAH! BLEAH! ルーシー&スヌーピー レモンブリュレ」

「BLEAH! BLEAH! ルーシー&スヌーピー レモンブリュレ」(税込1375円)は、レモンクリームとマスカルポーネの相性が抜群のブリュレ。スヌーピーが大好きというバニラとチョコのアイスクリームを味わえます。
 
自分らしく生きているピーナッツの仲間たちの中でも、ぶっちぎりの強さでわが道を行くルーシー。彼女の背中からは、多様性を受け入れる大切さもまた教えられ、タイトルが「今こそ、ルーシー!」なのも納得です。
 

スヌーピーミュージアム企画展「今こそ、ルーシー!」 ~LUCY IS HERE~
会 期:2023年7月15日(土)~2024年1月8日(月)
休館日:2024年1月1日(月)
時 間:10:00~18:00(入場は17:30まで)
チケット:一般・大学生 当日券2000円
公式Webサイト:https://www.snoopymuseum.tokyo/
 
(c)Peanuts Worldwide LLC


藤丸 由華 プロフィール
東京のラジオ局のアナウンサー時代を含め約30年、東京にこだわった取材を敢行。取材した都内のスポットは2000以上。2008年に独立し、現在はAll About東京ガイド、フリーアナウンサー、2足のわらじで活動。
 

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