アメリカで「Threads」はどう報道されている?
ちなみにThreadsのダウンロードが開始された後、アメリカのニュースではThreadsが「Twitter殺し」のアプリなどと紹介されたこともあって、ザッカーバーグ氏が2012年1月から約10年ぶりにツイートを投稿した。
そこにはメッセージはなく、2人のスパイダーマンが指をさし合いながら、「どっちが本物だ」というイラストが貼り付けられていた。
おそらく実際に格闘技でケージ戦が行われる可能性は低いが、Twitter VS Threadsの場外での戦いの火ぶたは切って落とされた。
X社がメタ社を訴える可能性も?
Threadsは見た目や仕様がTwitterに似ているといわれているが、使ってみても確かにそう感じさせる部分が多い。そんなことから、X社はメタ社がTwitterのスタッフを引き抜いて雇い、知的財産を侵害しているとの主張を始めている。もしかしたら、司法の場でも両者が戦うことになるかもしれない。
メタ社はThreadsにかなり期待を寄せている。ここのところ良いニュースがなかった同社にとっては、救世主になると見ているかもしれない。
Facebookが最近、広く世間的に叩かれたのは、2016年のアメリカ大統領選でロシア情報機関のFacebookなどSNSを使った介入工作に使われたとして槍玉に挙げられた件だ。アメリカ議会からもプレッシャーを受け、アカウントやコンテンツの管理に批判が上がっていた。
2020~2021年のアメリカ大統領選でも、当時のトランプ大統領が連邦議会襲撃事件を扇動するような文章をSNSで投稿したことでTwitterアカウントが凍結されたが、Facebookはいつまでも凍結しなかったことで叩かれた。
そして2021年10月には、社名をフェイスブックから、仮想世界のメタバースを先導する企業になるために、メタに変更した。ところが、メタバースが思うように普及せず、事業自体が下火に。結局、2022年だけでメタバース事業が137億ドル以上の赤字を生み出し、同年11月から2万人以上の従業員をレイオフする事態になっている。