6月22日、「PlayStation 5」用ソフト『ファイナルファンタジーXVI』が発売されました。
スクウェア・エニックスの看板タイトルであるファイナルファンタジーシリーズの最新作で、前作から約6年半ぶりに発売される第16作目のナンバリングタイトルです。
今回は、名付けの由来や過去で1番売れたタイトルは何かなど、ファイナルファンタジーの豆知識を紹介します。
「ファイナルファンタジー」の名前の由来は?
ファイナルファンタジーの1作目が発売されたのは、1987年12月18日。当時はエニックスと合併する前だったスクウェアから、任天堂のファミリーコンピュータ用ソフトとしてリリースされました。
タイトルを決めるにあたり、ディレクターの坂口博信さんには前年に発売したRPGソフト『ディープダンジョン』(DD)のように、略称が2つ重なるタイトルにこだわりがありました。
さらに『ドラゴンクエスト』の略称がドラクエであるのと同様、日本語で4文字になる「FF(エフエフ)」を略称とすることを先に決めて、タイトルを考えたそうです。
当初は「ファイティングファンタジー」にするつもりでしたが、同名のボードゲームが既にあったために断念して「ファイナルファンタジー」になりました。
ちなみに今回発売される『ファイナルファンタジーXVI』は、シリーズ初の「本格アクションRPG」であることが注目されています。35年の時を経て「ファイティングファンタジー」に近づいたのかもしれませんね。
過去に1番売れたタイトルは?
過去のファイナルファンタジーシリーズで、最も販売本数の多いタイトルは何かご存じでしょうか。
正解は1997年発売の『ファイナルファンタジーⅦ』。2022年時点での全世界累計販売本数は1325万本とされています。2位は2016年発売のXVで1090万本、3位は2010年発売のXIVで1057万本と、最新の2タイトルを抑えての1位です。
コンシューマーゲーム全盛期におけるシリーズ初のプレイステーション用ソフトという時代性だけでなく、2020年から全3部作のフルリメイク版が大々的に制作されるなど、ゲーム自体の根強い人気が伺えます。
リメイク版の第2作目『ファイナルファンタジーVII リバース』は来冬に発売予定で、こちらも全世界のFFファンの期待を集めています。
Ⅶのフルリメイク版と最新タイトルのXVIを同時進行で制作するなんて、さすがスクウェアエニックスですね……!
ハリウッド映画が大コケでギネスに載った?
そんな過去最大のヒットとなったファイナルファンタジーⅦの発売当時、イケイケだったスクウェアが手掛けたハリウッド映画が『FINAL FANTASY:The Spirits Within』です。
2001年にアメリカと日本で公開されたフル3DCG映画で、原作・監督・脚本はシリーズの生みの親である坂口博信さん。製作費が1億3700万ドルに対して、全世界の興行収入は8513万ドル。記録的損失の例としてギネスに掲載されるほどでした。
ただ、例として掲載されただけで、「最も興行赤字が大きい映画」というギネス記録ではありません。
ファイナルファンタジーが持っている正しいギネス記録は、2017年に認定された3つです。シリーズとして「最もタイトル数の多いRPGシリーズ(87作)」、XIVが「最も長いエンドロールを持つMMOビデオゲーム(1時間38分)」と「最も多くのオリジナルサウンドトラックを持つビデオゲーム(384曲)」として認定されました。
映画の大失敗を乗り越えたファイナルファンタジーシリーズは、その後も良作を連発。期待が高まる中で、約6年半という歴代最長のブランクを経て発売される最新作が今回の『ファイナルファンタジーXVI』というわけです。
興味を持った人は、ぜひ体験版からプレイしてみてはいかがでしょうか。