意外と知らないグルメのひみつ 第29回

目玉焼きは「焼き方」で名前が変わるって知ってた? 価格高騰中の卵を何倍もおいしく焼く2つのコツ

【調理師免許を持つグルメライターが解説】卵の価格が高騰している昨今。失敗せず、自分で思う通りの焼き加減をマスターできたら良いですよね! 今回は焼き方で名前が変わる目玉焼きの種類と、きれいにおいしく焼くコツを紹介します。


シンプルだけれど、奥が深~い目玉焼き。朝食ではパンのお供にしたり、お昼や夜はハンバーグや焼きそばにのせたりと、私たちの食生活に欠かせない料理の1つです。
 
ゆで卵に半熟~固ゆでがあるように、目玉焼きにもいろいろな焼き加減があり、それぞれ名前が付いているんです。また、目玉焼きは簡単だけれど、なかなか思う通りの仕上がりにするのは難しいもの。今回は、調理師免許を持つグルメライターの筆者が、目玉焼きの料理名ときれいにおいしく焼くコツを紹介します。
 

日本の定番、片面だけ焼く「サニーサイドアップ」


日本人が一般的に「目玉焼き」と聞いて想像するのは、片面だけ焼くこのタイプではないでしょうか。真ん中の黄身部分がまるで太陽に見えることから「サニーサイドアップ」という名が付いたといわれています。表面までは熱が伝わりにくいため、黄身は生に近い半熟状態に仕上がります。
 

黄身を固焼きに近い状態に仕上げるには「水を入れて蒸し焼きにする」といった方法が一般的。しかし、卵の表面をできるだけ鮮やかな色味にしたい場合は、水を加えずに焼くのがおすすめです。3分たったら火を止め、ふたをしたまま3分置くと流れ出ない程度の半熟具合に。固焼きにする場合は5分以上を目安に置きましょう。
 

目玉焼きの縁を香ばしくカリカリに仕上げるには、焼く時の油を多めにするのがコツです。フライパンをしっかり温めてから卵を入れたら、ふたをせず、スプーンなどで油をすくって白身の部分に回しかけるようにします。それだけで上手に熱が入り、このような焼き加減になります。


>次のページ:黄身を半熟にした「サニーサイドダウン」って?


【おすすめ記事】
意外と知らない卵料理「ポーチドエッグ」を作るコツは? 「温泉卵」とはどう違う? 【レシピ付き解説】
お米はなぜ「洗う」ではなく「研ぐ」と言うの? 研がずに炊いたらどうなる?【グルメライターが徹底解説】
物価高の今、頼りになる食材! 価格安定&栄養たっぷりの「スプラウト」ってどんな野菜?
【ジブリ飯】憧れの「ラピュタパン」再現! とろっとした目玉焼きはどう作る? 市販&手作りパンで食べ比べ
【スタバ再現】コーヒーに合う! “レジ横”のペストリー「キャラメルトフィースコーン」を作ってみた
Lineで送る Facebookでシェア
はてなブックマークに追加

連載バックナンバー

Pick up

注目の連載

  • 恵比寿始発「鉄道雑学ニュース」

    静岡の名所をぐるり。東海道新幹線と在来線で巡る、「富士山」絶景ビュースポットの旅

  • ヒナタカの雑食系映画論

    『グラディエーターII』が「理想的な続編」になった5つのポイントを解説。一方で批判の声も上がる理由

  • アラサーが考える恋愛とお金

    「友人はマイホーム。私は家賃8万円の狭い1K」仕事でも“板挟み”、友達の幸せを喜べないアラサーの闇

  • AIに負けない子の育て方

    「お得校」の中身に変化! 入り口偏差値と大学合格実績を比べるのはもう古い【最新中学受験事情】