シンプルだけれど、奥が深~い目玉焼き。朝食ではパンのお供にしたり、お昼や夜はハンバーグや焼きそばにのせたりと、私たちの食生活に欠かせない料理の1つです。
ゆで卵に半熟~固ゆでがあるように、目玉焼きにもいろいろな焼き加減があり、それぞれ名前が付いているんです。また、目玉焼きは簡単だけれど、なかなか思う通りの仕上がりにするのは難しいもの。今回は、調理師免許を持つグルメライターの筆者が、目玉焼きの料理名ときれいにおいしく焼くコツを紹介します。
日本の定番、片面だけ焼く「サニーサイドアップ」
日本人が一般的に「目玉焼き」と聞いて想像するのは、片面だけ焼くこのタイプではないでしょうか。真ん中の黄身部分がまるで太陽に見えることから「サニーサイドアップ」という名が付いたといわれています。表面までは熱が伝わりにくいため、黄身は生に近い半熟状態に仕上がります。
黄身を固焼きに近い状態に仕上げるには「水を入れて蒸し焼きにする」といった方法が一般的。しかし、卵の表面をできるだけ鮮やかな色味にしたい場合は、水を加えずに焼くのがおすすめです。3分たったら火を止め、ふたをしたまま3分置くと流れ出ない程度の半熟具合に。固焼きにする場合は5分以上を目安に置きましょう。
目玉焼きの縁を香ばしくカリカリに仕上げるには、焼く時の油を多めにするのがコツです。フライパンをしっかり温めてから卵を入れたら、ふたをせず、スプーンなどで油をすくって白身の部分に回しかけるようにします。それだけで上手に熱が入り、このような焼き加減になります。
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