“時代遅れ”の管理職が原因か
ただ、その一方で「リモートの方が通勤なんて無駄な時間を費やさず、自分の自由な時間が取れていい」という新人も少なからず存在している。
また、「フルリモートが悪いのではなく、リモートで若手を育成するノウハウが育っていない会社側の問題では?」「だからと言って、じゃあ前みたいに新人は早く出社して、雑巾掛けみたいな働き方にするわけにもいかないだろ」という意見もある。
要するに、「フルリモートで新人のキャリアが死ぬ」というわけではなく、「フルリモートで社員のマネジメントができない時代遅れの管理職によって、新人のキャリアが死ぬ」というわけだ。
では、どちらの意見が正しいのか。業種やリモートワークの浸透度、さらには古臭い根性論にどれだけ傾倒しているかという企業カルチャーなどに左右されるので、どちらが正解で、どちらが間違っているとは一概には断言できない。
しかし、1つだけはっきりしているのは、「新人をフルリモートで放置」みたいな働き方はこれから徐々に減っていくということだ。そのような人材育成をしている企業はそう遠くない未来、「ブラック企業」の汚名を着せられるだろう。