ヒナタカの雑食系映画論 第13回

映画『スラムダンク』で注目される「無音演出」。あえて“セリフなし”の無音シーンが重要な作品を厳選

大ヒット上映中のアニメ映画『THE FIRST SLAM DUNK』と同様に、「無音」のシーンが重要な映画をまとめました。聴覚障がい者の気持ちに寄り添うドラマ、ハラハラドキドキのサスペンスホラー、ジブリ映画などに分けて紹介します。

完全に無音のエンドロールの意義

映画のエンドロールでは主題歌やメインテーマが流れる作品も多いですが、完全に「無音」の映画も。それには明確な意思が込められていました。
 

■『アメリカン・スナイパー』


米軍最強のスナイパーとうたわれながらも、心的外傷後ストレス障害を抱えていた軍人クリス・カイルを主人公にした作品。エンドロールを無音にしたのはクリント・イーストウッド監督の判断なのだそう。実在の人物への感謝と、そして追悼(黙祷)の意思が込められています。各種配信サービスで見放題です。


※各動画配信サービスの情報は執筆時(2023年1月30日現在)のものです。最新の内容をご確認ください。


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