【ネタバレあり】映画『THE FIRST SLAM DUNK』をスラダン好き編集部員3人が徹底的に語ってみた

スラムダンクの新作映画『THE FIRST SLAM DUNK』が、土日興収ランキングで2週連続1位になるなど好調です。編集部の自称スラダン好き3人が集まり、映画の感想や内容を語り合ってみました。

【ネタバレ】映画『THE FIRST SLAM DUNK』どうだった? 

スラムダンクの舞台といわれている湘南エリアの映画館にて(109シネマズ 湘南)

ミムラ:映画の話に入りましょうか。皆さんぶっちゃけどうでしたか? フクシマさんは記事で絶賛していましたよね。
 

フクシマ:言いたいことは山ほどあるんですけど、まずは井上先生の絵がそのまま見られた点で大満足でした! 原作ファンとしては、物足りないという思いは計り知れないです。でも2時間弱では絶対無理なのも分かります……。映画公開前は、少ない情報でしたけど、あえてあまり見ないようにしました。楽しみすぎて。
 

ミムラ:「井上先生の絵が見られてうれしい」というのは、めちゃくちゃ分かります! 私も漫画で好きになった作品なので、アニメというよりも「漫画が動いてる……!」という感動が大きくて、特にオープニングは感動しました……。
 

カミグチ:オープニングや、試合のシーンはほんとリアルで良かったですよね。
 

フクシマ:オープニングで描き出されたキャラクターが動き始めるシーンは鳥肌ものでした!
 

カミグチ:私は、スラムダンクを最後に見てからかなり時間が経っているのもあって、“総集編”みたいなものを、勝手に期待していたんですよね。でも全部やると長いし、タイトルに「FIRST」って付いているし、最初のほうだけ描くのかな? と。そしたら直前になってどうやら山王戦がメインらしい、となって。

見てみたら新しいストーリーもあって。初めてスラムダンクに触れる人でも楽しめる要素を入れつつ、既存ファンが「これこれ!」となるようなシーンを適宜入れている映画ではないかな、と思いました。
 

ミムラ:たしかに、良くも悪くも「スラムダンク」の内容を知っているのが前提で話が進んでいきますよね。
 

フクシマ:タイトルに「FIRST」が付いていたので、新しい世代の人にも見てほしいんだろうなと思いました。映画館に並んでいたカップルがいて、彼はスラダン好き、彼女は見たことなかったようで、彼が「付いてきてくれてありがとう」みたいなことを言っていて、「ああこれか! 『FIRST』ね!」と思いました。
 

カミグチ:FIRSTの意味については、いろんな考察がありますよね。メインキャスト5人分の“FIFTH”まであるなど。それはそれでうれしいですが、とにかく久しぶりにスラムダンクのキャラクターが動いてバスケをしている姿に感動した人は多いはずで、SNSでも当時バスケ部だった人が、1人だけじゃなく何人も「久しぶりにバスケがしたくなった」と投稿しているのが印象的でした。
 

ミムラ:知り合いが「スラムダンクの『話が好き』というより、スラムダンクの『バスケが好き』という人に刺さる内容かもね」と言っていました。たしかに、井上先生のすさまじいバスケットボール愛を感じる内容だったかなと思います。
 

【ネタバレ】がっかりポイントを挙げるとしたら……

「109シネマズ 湘南」にて

フクシマ:前情報なく観たので、新しい要素については、いろいろ思うところもありました。劇場内も、試合シーンから宮城リョータの静かなシーンに切り替わるとちょっとがっかりな空気があり……もっと「試合」を見ていたい、みたいな。正直。私もそうでしたけど……。
 

カミグチ:試合シーンと回想シーンの切り替えは、たしかにちょっと気になるときがありましたね。4クォーターの残り4分を切ったときには「このまま試合のシーンだけを連続して見ていたい」と、ちょっと思っていました。
 

ミムラ:私は回想シーン支持派です(笑)! スラムダンクらしからぬ、暗くてシリアスな話に引き込まれましたし、映画で初めて描かれるストーリーは魅力的でした。映画を見てから漫画を読み返したら、宮城が登場するだけで泣いてしまいそうです(笑)。


>次ページ:【ネタバレ】宮城リョータの深掘りについて

 

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