【ネタバレ】山王工業戦で原作からカットされた要素について
ミムラ:ところで、今回の映画版では原作の内容からカットされた要素についても賛否が分かれているそうですね。映画でもっと描いてほしかったな……と感じるシーンってありますか?
フクシマ:山王工業選手のキャラが大好きなんですよ! 高校界最強センター・河田とエース・沢北とのやり取りとか、ポイントガード・深津の「ピョン」(ちょいちょい言ってはいましたけど)、河田兄弟のやり取りとか、なかったですよね……。魚住のかつらむきも、花道と流川の関係性が縮まっていくようなシーンも。
ミムラ:私も山王工業の選手が結構好きなので分かります。試合のシーンだけを見ると、「山王、まじで強いな……」としか思わなかったというか(笑)。沢北の描写はちょっとありましたが。
カミグチ:花道と流川のシーンは、正直もっと描かれても、とは思いましたね。映画版だけでも感動しましたが、今までの流れあっての最後のハイタッチなので。
フクシマ:やはり山王戦は今までの集大成なので、2時間ちょいで語るのは不可能ですよね、分かってはいたのですが……。ただ、沢北が神社で祈った「俺に必要な経験をください」が、湘北に負けることだった、というつながりには感動しました。
【ネタバレ】宮城リョータは、あの“元NBA選手”を彷彿とさせる……!?
カミグチ:沢北はたしか、黒板に描かれた10日後の話の中で飛行機に乗ってNBAに行くシーンがあって、ラストでそれが叶い宮城リョータと対戦していたのは「つながった!」と思いました。
ミムラ:「あれから10日後」(※)の話ですよね!
※『スラムダンク』最終回から10日後の世界を描いた、井上先生による23枚の黒板漫画。2004年3月に廃校となった「旧神奈川県立三崎高校」の校舎にて、同年12月3~5日の3日間限定で公開された
カミグチ:ですです!
フクシマ:リョータも行ったんですね! 流川は……?
ミムラ:リョータがNBAに行ったのは、167cmでポイントガード、元NBA・富樫勇樹選手を彷彿(ほうふつ)とさせるものがありました!
カミグチ:私の世代だと田臥勇太選手もいましたが、高身長でなくてもNBAで日本人が活躍する時代になった感じですね。
フクシマ:また夢を与えてくれましたね!
【ネタバレ】気になったシーン。魚住が観客席にいた!?
フクシマ:ちなみに魚住が観客席にいたらしいのですが、皆さん気が付きましたか?
ミムラ:原作では、赤木が倒れたシーンで魚住が登場しますが、映画では赤木はチームのメンバーによって励まされますよね。そのシーンの直後に、観客席に魚住がこっそり描かれているのを発見しました(笑)。
カミグチ:そのシーン。すっかり失念していました……。魚住もいたとは。
フクシマ:もしかしたら、観客席に藤真さんとか仙道とかいろいろなキャラが潜んでいるのかも……。また見に行かなくちゃですね!
ミムラ:仙道と流川のシーン、見たかったなあ。
カミグチ:振り返るとあのキャラも出てほしいってのはありますね。
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