【ネタバレあり】映画『THE FIRST SLAM DUNK』をスラダン好き編集部員3人が徹底的に語ってみた

スラムダンクの新作映画『THE FIRST SLAM DUNK』が、土日興収ランキングで2週連続1位になるなど好調です。編集部の自称スラダン好き3人が集まり、映画の感想や内容を語り合ってみました。

公開前から物議を醸した「声優の変更」問題。正直、どうだった?

「イオンシネマ茅ヶ崎」にて

カミグチ:桜木については、実は個人的に唯一声に違和感を感じてしまいました。私はアニメから入ったのもあり、「なんか違う」と(笑)。木村昴さんは好きなのですが、そこだけが別の作品のように感じてしまうというか。もともとアニメ派か漫画派かでも意見が分かれるのかもしれませんが……。
 

フクシマ:私はテレビアニメも楽しく見ていましたが、絵や色彩が違うし、コメディ要素が強くて、原作とは全然別の作品として観ていました。面白かったし、主題歌もおなじみという感じでしたけど、完全に別モノです。なので今回の映画では、まんま井上さんの絵で、井上さんが選んだ声に違和感もくそもないと思っていました。炎上騒ぎで、逆に映画がアニメの延長で考えられていることに驚きました。
 

ミムラ:映画版の声優のほうが、よりナチュラルというか、あまり「演技感」がなかったですよね。パンフレットでは、宮城リョータ役を演じた仲村宗悟さんが、監督(井上さん)に「お芝居しないでください」と言われたことが衝撃的だったと明かしていて、なんだか納得しました。
 

フクシマ:演技してる感じは全然なくて、自然でした! あと、全体的に落ち着いたトーンが今回の映画の雰囲気と合っていた感じがします。
 

カミグチ:たしかに、全体的に絵と声は違和感がない感じでした。アニメ放送はもう20年以上前ですしね、ほかに前情報がほとんどなかったので声優変更についての記事が目立っていた印象ですが。
 

ミムラ:皆さんは、どのキャラクターの声がハマり役だったと思いますか?
 

フクシマ:全員すんなりなじみました、けど、特にアニメで「コメディすぎだな~」と思っていた桜木花道が、個人的には映画の方がしっくりきました。
 

カミグチ:流川は、セリフも少ないですがイメージ通りでした!
 

ミムラ:私は、実は安西先生がものすごくしっくりきました。テレビアニメ版の声は「優しい先生」という印象だけでしたが、映画版では「穏やかだけど、芯のある監督」という感じで。昔、白髪鬼と呼ばれていただけのことはある、どこか威厳を感じさせる声だなと思いました。
 

フクシマ:あと、ベンチで応援してるメガネをかけてる“1年生”がイメージ通りでした(笑)!
 

カミグチ:いましたね!(笑)。安西先生もたしかに。あの声で「諦めたらそこで試合終了だよ」をもっと言ってほしいです……。
 

フクシマ:着信音にしたいです……。


>次ページ:【ネタバレ】山王工業戦で原作からカットされた要素について

 

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