恵比寿始発「鉄道雑学ニュース」 第62回

明治の古典的SLが東京ベイエリアに! 数奇の運命をたどったSLが一般公開されたワケ

イギリスで生まれ、明治期に活躍したSLが最後の所属先だった西武鉄道から芝浦工業大学に寄贈され、整備された後、東京の湾岸エリアで展示公開されることになった。このSLの過去をしのぶとともに、地域のランドマークとして親しまれることを期待したい。

西武鉄道から芝浦工業大学へ寄贈

ピカピカの状態で保存展示が始まった

このたび、この403号蒸気機関車が、芝浦工業大学附属中学高等学校創立100周年記念事業の一環として、学校で保存展示するため西武鉄道より寄贈された。
 

同校は1922年、鉄道省(鉄道院の後身、 後の国鉄、現JR各社の前身)の日本鉄道開業50周年記念事業の1つとして 、東京市麹町区に「東京鐡道中学」を前身として開校した学校である。日本鉄道との関わりという点でも403号蒸気機関車とは縁があるので、この蒸気機関車を展示することが意義あることと考えたようだ。
 

403号蒸気機関車の整備・復元作業

整備が始まる前の403号機 写真提供=西武鉄道

近年、403号蒸気機関車は、赤さびが目立つ必ずしも良好な状態ではなかったが、せっかく寄贈するのであれば美しい姿に復元したい。それ故、2022年4月より横瀬車両基地において修復作業が始まった。車体の汚れやさびを除去し、腐食した車体の補修およびさび止めを塗布。さらに、さび止めを塗った真っ白な車体に黒色の塗装を施した。
 
生徒向けの塗装イベント 写真提供=西武鉄道、芝浦工業大学

8月には、芝浦工業大学附属中学高等学校の鉄道部所属の生徒向けに塗装イベントを実施している。こうして、半年ほどかかった修復作業は、失われていたナンバープレートと製造銘板を復元したものを取り付けて無事完了。深夜にトレーラーに載せられて豊洲まで運搬したのである。
 

>次ページ:豊洲で一般公開

 

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