「不自由なく生活や教養を身につけてあげるためにはお金が大切」
子育て世代になると、一気に跳ね上がる理想の世帯年収。子どもを持つ男女からは、こんな声が挙がる。「子供の事や将来のために、切り詰めながら生活している(47歳女性)」
「独身時代よりさらにお金の管理に力が入っている。子どもを大学まで考えてみるとそうなる(40歳女性)」
「多子世帯なのに所得制限で学費の制約が大きく、子供の希望する進路を叶えられるか心配である(42歳女性)」
「子供ができてから、子供に不自由なく生活や教養を身につけてあげるためにはお金が大切だと実感しました(32歳女性)」
「子供が産まれてからの教育資金を意識するようになりました(40歳男性)」
いずれも子どもの教育費に関する意見が多く見られた。
「子どもを持つのはぜいたく」は、現実に迫りつつあるのか
今回の調査の結果、独身女性と既婚女性との間に「結婚相手に求める理想の年収」の差はなく、「500~600万円未満」という理想の年収がそのまま夫婦の理想世帯年収となっていることが分かった。一方で、子育て世代は「800~1000万円未満」の世帯年収を理想とする人が最も多かった。男女ともに「子育てにはお金がかかる」と感じているようだ。
実際、800~1000万円未満の世帯年収を叶えられる人はどのくらいいるのだろうか。今回調査対象となった10~70代男女の「現在の年収」について見てみると……
回答者の6割近くが、自身の年収を300万円未満と回答しているのだ。結婚後に変化したお金に対する価値観について「自分の服はイオン、子供の服は百貨店(37歳女性)」など、回答者からは「節約」「貯蓄」「投資」といった言葉が並ぶ。
理想と現実の年収のギャップ。お金のかかる子育て。「子どもを持つのはぜいたく」という言葉は以前から物議を醸しているが、決して大げさな話ではなく、現実に迫りつつあるのかもしれない。
>記事に戻る
※回答者のコメントは原文ママです
【おすすめ記事】
・「年収400万円台で余裕があるわけない」お金の価値観、結婚前後でどう変わる?
・「こんな33歳になるとは思わなかった」人生の節目は本当に30代なのか。アラサー女性に聞く“理想と現実”
・結婚相手に「年収600万以上」は高望み? 玉のこし婚を諦めた女性のリアル
・1LDK、家賃23万で同棲計画。初期費用で「彼の貯金額」が発覚して…
・一般人の「ご報告」投稿にモヤッとする人が続出。なぜSNSで自分の不幸を“ネタ”にしたがるのか
【関連リンク】
・令和2年分 民間給与実態統計調査(国税庁)
・M2W