アラサーが考える恋愛とお金 第13回

「子どもを持つのは贅沢」論が現実味? 女性が結婚相手に求める“最低年収600万”の調査結果から分析【アラサーが考える“恋愛とお金”】

結婚相手に求める最低年収、そして理想の世帯年収。それは「独身」と「既婚」、さらに「子どもの有無」でどう変わるのだろうか。All About編集部が実施した「結婚とお金」に関するアンケート調査から、実態が明らかに。それぞれの生き方、お金に関する本音を探る。

「不自由なく生活や教養を身につけてあげるためにはお金が大切」

 子育て世代になると、一気に跳ね上がる理想の世帯年収。子どもを持つ男女からは、こんな声が挙がる。
 
「子供の事や将来のために、切り詰めながら生活している(47歳女性)」

「独身時代よりさらにお金の管理に力が入っている。子どもを大学まで考えてみるとそうなる(40歳女性)」

「多子世帯なのに所得制限で学費の制約が大きく、子供の希望する進路を叶えられるか心配である(42歳女性)」

「子供ができてから、子供に不自由なく生活や教養を身につけてあげるためにはお金が大切だと実感しました(32歳女性)」

「子供が産まれてからの教育資金を意識するようになりました(40歳男性)」
 
いずれも子どもの教育費に関する意見が多く見られた。
 

「子どもを持つのはぜいたく」は、現実に迫りつつあるのか

今回の調査の結果、独身女性と既婚女性との間に「結婚相手に求める理想の年収」の差はなく、「500~600万円未満」という理想の年収がそのまま夫婦の理想世帯年収となっていることが分かった。
 
一方で、子育て世代は「800~1000万円未満」の世帯年収を理想とする人が最も多かった。男女ともに「子育てにはお金がかかる」と感じているようだ。
 
実際、800~1000万円未満の世帯年収を叶えられる人はどのくらいいるのだろうか。今回調査対象となった10~70代男女の「現在の年収」について見てみると……
 

回答者の6割近くが、自身の年収を300万円未満と回答しているのだ。結婚後に変化したお金に対する価値観について「自分の服はイオン、子供の服は百貨店(37歳女性)」など、回答者からは「節約」「貯蓄」「投資」といった言葉が並ぶ。
 
理想と現実の年収のギャップ。お金のかかる子育て。「子どもを持つのはぜいたく」という言葉は以前から物議を醸しているが、決して大げさな話ではなく、現実に迫りつつあるのかもしれない。


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※回答者のコメントは原文ママです


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