デートや婚活、結婚式……恋愛や結婚にはお金がかかる。特に現代社会においては、働き方や生き方の多様化が進み、恋愛とお金に対する価値観も変容している。本連載では、これからの「恋愛とお金」について、アラサーの恋愛ライター・毒島サチコが取材をもとに考察。第13回は「結婚とお金」について紹介する(第12回はこちら)。
独身女性が結婚相手に求める年収は、500~600万円
独身女性の間でよく話題に上がる「結婚相手に求める年収」。恋活・婚活の総合メディア「M2W」を運営するWooが、2022年6月に独身女性200人を対象に実施した調査によると、結婚相手に求める年収の1位は「500万円以上~600万円未満」だった。
しかし、現実は厳しい。
25~29歳の男性の年収平均は、393万円(女性:319万円)、30~34歳の男性は458万円(女性:309万円)で、独身女性の理想である500~600万円を大きく下回っているのだ(国税庁「令和2年分 民間給与実態統計調査」)。
この結果から、SNS上では「独身女性は高望みだ」「そのせいで未婚率が上がっている」「結婚したい独身女性はもっと現実を見るべき」といった意見が散見された。
“既婚”女性が相手に求める年収は、独身女性より「現実的」なのか
では、結婚歴のある人はどうだろうか。「独身女性より“現実的な年収”を掲げているのでは?」その疑問を解明するべく、All About編集部は、全国の20〜70代の結婚歴のある女性128人に「結婚相手に求める最低年収」について聞いた(調査全体人数355人/調査期間:2022年10月13〜23日)。■結婚歴のある女性が結婚相手に求める最低年収
その結果、なんと独身女性と変わらず、1位は「500~600万円未満」(26.6%)。続いて、「400~500万円未満」(25.0%)という結果となったのだ。
■結婚歴のある男性が結婚相手に求める最低年収
また、結婚歴のある男性47人にも同様の調査を実施すると「特にない」が1位で半数近くを占めた。2位は「300万円未満」「300~400万円未満」(17%)という結果に。
>(次のページ)世帯年収の理想は「子どもの有無」でこんなに差が出る
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