実際の梨泰院は異国情緒あふれる自由な大人の街
では、実際の梨泰院はどういう街なのか。首都ソウルの中心である龍山地区にあり、ソウル最大の繁華街である明洞にも近く、ドラマ内でも「一番ホットな街」と紹介されています。
隣の龍山に米軍基地があった影響と、世界各国の大使館や領事館も周辺に多くできたことで、外国人向けの飲食店やバー、ショッピング街として発展してきました。
さらに近年では、おしゃれなカフェやブティック、そしてソウル3大クラブ地域の1つに数えられるほどクラブが多く、若者の街としても人気を集めています。
また、ドラマ内で主人公のライバルが、日本でいう相席居酒屋のような形態の新店舗を梨泰院に出店しようと会議で提案して「街の客層にそぐわない」と却下されるシーンがありました。
その理由は「梨泰院はメニューの価格設定が高く、20代半ばから30代後半が主要顧客。彼らは居酒屋でナンパしない」と説明されていて、若者といっても少し上の大人が楽しむ街ということでした。
梨泰院は、まさに日本でいえば六本木のような、異国情緒あふれる、自由な大人の街といえるでしょう。
コロナ禍の反動だったのかもしれない
ドラマ『梨泰院クラス』が放送されたのは2020年の1月。その直後にコロナ禍となり、梨泰院も多数の店が閉店するなど打撃を受けました。
それから2年半。2022年は新型コロナウイルスによる影響が落ち着いてきて、海外からの観光客も戻ってきた梨泰院が迎える、最初のハロウィンだったともいえるでしょう。楽しみにしていた人々が殺到してしまったのは、ある意味必然だったのかもしれません。
自由な雰囲気が魅力の梨泰院。それが変わってしまうのは少しだけ寂しいですが、今後は例えば日本の渋谷のような規制を設けてでも、安全に楽しめる街に生まれ変わってほしいと思います。
亡くなられた人たちのご冥福をお祈りいたします。
>日本および韓国芸能人による追悼コメント
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