10月30日はリラクゼーションの日!
総務省の日本標準産業分類に「リラクゼーション業(手技を用いるもの)」の新設が告示された日にちなんで、日本リラクゼーション業協会に制定されました。
今回はマッサージとリラクゼーションの違いなど、「違いの分かる人」になれるリラクゼーションの豆知識をご紹介します!
正しくはリラク「セ」ーション
リラクゼーション(relaxation)とは、そもそもはリラックス(relax)の名詞形であり、休養、娯楽、弛緩などを意味する英語。
日本語としては、心身の緊張が解かれている状態を指す心理学用語でもありますが、一般的には手技を用いて心身の緊張を弛緩させる施術である「リラクゼーション業」のことを指します。
なお、本来の英語は濁らない「リラクセーション」であり、日本緩和医療学会など一部の業界ではその表記が採用されていますが、最初に和製英語化された際に「リラクゼーション」で浸透してしまったため、総務省の日本標準産業分類でも「リラクゼーション業(手技を用いるもの)」と表記されています。
「マッサージ」と「リラクゼーション」の違い
マッサージとリラクゼーション、どちらも手技を用いる施術ですが、厳密には目的や資格が異なります。
マッサージとは、主に静脈系血液やリンパ循環の「症状改善」を目的にした手技療法。
一般的には、美容室でのちょっとした揉みほぐしなども「マッサージ」と呼ばれていますが、厳密には国家資格である「あん摩マッサージ指圧師」の免許を持つ者が行う施術のみを指します。
一方のリラクゼーションは、手技により心身の緊張を弛緩、文字通りリラックスさせて「癒し」を目的としたもの。セラピストも国家資格はなく、免許なしでも従事することができます。
また、日本リラクゼーション業協会によると「空間演出や音楽で五感に安らぎを与え、心をリラックスさせ、身体へは手指などを使って心と身体が緊張から解放される時間を提供すること」と定義されており、手技以外の要素も含むことも特徴。
「五感への安らぎ、リラックス、ストレスからの解放といった満足感で、国家資格が必要なあん摩・マッサージに代表される治療行為とは全く異なるサービス価値を提供する」としています。
「リラクゼーション」と「エステ」との違い
リラクゼーションとエステも似ていますが、やはり厳密には目的や施術内容が違います。
エステとは、フランス語であるエステティック(Esthétique)の略で、痩身や脱毛、美白などの美容術、またはそれを行う業態・店舗(エステティックサロン)のこと。
リラクゼーション業を兼ねている場合もありますが、原則的には「美容」を目的としており、また手技だけでなく、器具・用具を用いた施術を行うことも特徴です。
なお、男性向けのエステの場合、風営法上の性風俗関連特殊営業に該当する、性的サービスを行う風俗店の場合もあります。利用する際は間違えないようにご注意ください。
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