女優・唐田えりかが10キロ増量で本格復帰
1980年代の女子プロレス界を描いたドラマ『極悪女王』が、2023年、Netflixで配信される予定だという。当時、“最凶ヒール”として人気だったダンプ松本役をゆりやんレトリィバァが、そしてライバルのアイドルレスラー「クラッシュ・ギャルズ」のライオネス飛鳥役を剛力彩芽、長与千種役を唐田えりかがそれぞれ演じる。唐田えりかといえば、2020年に東出昌大との3年にわたる不倫が発覚、以降、なかなか女優業に復帰できなかった。多くのバッシングにもさらされた。
だがここへきて体重を10キロ増やしてのレスラー役で本格復帰、体を張って演技をしているという。
もともと、不倫が原因で仕事を奪われることには個人的には賛成しかねるだけに、彼女が女優復帰を果たしたと聞いて他人事ながらよかったと思っている。
一方の東出昌大は杏と離婚、杏は子どもを連れてフランスへ移住。彼は山小屋にこもって自給自足の生活をしているらしい。三人三様だが、女性のほうが鮮やかに潔く生きているようだ。
現実を受け止めて
「実は私も不倫で、仕事を追われそうになったことがあります」
苦笑しながらそう言うのは、ユウカさん(36歳)だ。大学を卒業して入社した会社で、上司と不倫関係に陥ったのは28歳のとき。
「仕事がおもしろくなってきたところに、厳しくて有名な上司がやってきたんです。私も生意気な盛りだったから、彼の言うことにことごとく反発しました。でもケンカしながら仕事をしていくうちに、この上司、デキるなというところが多々あったので、どんどんそのスキルを盗んで自分のものにしていった」
2年後、彼女はチームリーダーとなり、大きな仕事を任された。会社としてもイチかバチかの勝負を賭けた仕事だったという。
「その過程でもずいぶんケンカしましたね。ときには怒鳴り合ったりして。後輩が怯えたこともあります。でも上司はいつも正々堂々と受けてくれた。嫌がらせをするようなことはなかった。だから私も信頼してぶつかっていったのかもしれません」
その仕事が成功したとき、上司と初めてふたりで飲みに行った。きみほど手強い部下に会ったことがないと上司に言われ、彼女は認めてもらえたと感じた。
「恋など生まれようがない関係のはずなのに、その後、なぜか上司と恋に落ちてしまったんですよねえ。プライベートでは恋しながら、仕事では相変わらず丁々発止やりあっていましたけど」
ところがその恋が、幹部にバレた。ある幹部がユウカさんを気に入り、しつこくしたため、ユウカさんが上司に相談、そこから幹部が疑念を持ったらしい。探偵を使ってふたりを調べ上げたという。
「卑怯ですよね。その幹部は当然、更迭されましたが、上司と私も非難の的になった。ただ、私たちの関係はセクハラではないし、社内で気づいている人はいなかった。仕事に私情は持ち込まなかったから。別の幹部に『見事だな』と苦笑されたほどです」
それでも何のおとがめもなしというわけにはいかず、上司は地方の営業所へ栄転という形で転勤、ユウカさんも配置換えとなった。
「2年くらい冷や飯食わされました。何の仕事もないような部署だった。私はもといた開発の仕事をひとりでしていました。定時で帰って、仕事にプラスになるような専門学校にも通った。絶対にこのままでは終わらないと決めたから。悔しいじゃないですか、たかが恋で仕事を取り上げられるなんて」
ほとぼりが冷めた頃、ユウカさんは開発部に戻った。そこからどんどん企画を出して、開発の仕事を切り開いていったのだ。
「それでも他部署の社員から白い目で見られたりしましたよ。でも私は他人がとやかく言う問題じゃないとばかりに堂々と廊下の真ん中を歩きました。復帰した翌年、開発に貢献したということで社長賞をもらった。それで思い残すことはないと思ったので、転職しようと思ったんです」
だがユウカさんの上司となった女性から引き止められた。
「今度は私と組んで女同士、いい仕事をしない?と言われて。それもいいですねということになって、がんばっているところです」
その頃、彼女は大手の会社から引きがあったという。だが、女性上司との会話から、大企業より今の会社でもう一度やってみようと決めたのだ。
「大それたことができるわけじゃないかもしれないけど、自分で道を切り開くおもしろさはあります。今は女性だけでチームを組んでいて、社内の男性たちからは『会社史上、もっとも恐るべきチーム』と噂されているみたい(笑)。不倫発覚のとき会社を辞めなくてよかったと思っています」
誰に何を言われても、自分で自分を壊さないようにしようとユウカさんは覚悟を決めた。一方、地方に転勤になった前の上司は、どうもいい話が伝わってこないそうだ。
「ものすごくデキる人だから、がんばってほしいんですが、業績が上がってないみたいで心配です。縁のあった人だから幸せを祈っています」
彼女の中では「過去の人」なのだ。その一方で、仕事は決して裏切らない。知識を身に付け、自分を鍛えれば、仕事は応えてくれるから。ユウカさんは自信に満ちた表情で笑顔を見せた。
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