9月29日は洋菓子の日!
フランスで「菓子職人の守護聖人」といわれるミカエルの聖名祝日が9月29日であることにちなんで制定されました。
今回は、洋菓子と和菓子の違いなど「違いの分かる人」になれる洋菓子の豆知識をご紹介します!
「洋菓子」と「和菓子」の違い
洋菓子とは、西洋に起源をもつお菓子のこと。一方の和菓子は、日本の伝統的なお菓子のこと。洋菓子の登場以降、区別するために呼ばれるようになりました。
ただ、明治時代以降に日本に入ってきた菓子に対して使われる区別なので、西洋に起源があっても、16世紀にオランダやポルトガルなどの宣教師から伝えられたカステラや金平糖などは、和菓子として扱われています。
また起源以外では、洋菓子が卵や乳製品など、動物性の材料を多く使うのに対して、和菓子は米や豆類など、植物性の材料を主原料とするという違いがあります。
「パティスリー」と「コンフィズリー」の違い
パティスリー(pâtisserie)とは、洋菓子の種類のひとつで小麦粉を主原料として焼き上げる菓子の総称。具体的にはケーキやシュークリームなどが該当します。
また、小麦粉を使わないゼリーやプリンなどの冷菓も含める場合が多く、これらを扱う洋菓子店もパティスリーと呼ばれます。
一方のコンフィズリー(confiserie)は、砂糖を主原料とする菓子の総称。具体的にはキャンディやキャラメル、マシュマロなどが該当します。
近年では、伝統的な専門店を除いて工場生産されているものがほとんどで、日本ではパティスリーと呼ばれる洋菓子店における商品の一ジャンルとして扱われている場合も多いようです。
イチゴのショートケーキは「日本発祥の洋菓子」
洋菓子店の人気ケーキといえば、スポンジケーキを土台としてホイップクリームとイチゴを使う「ショートケーキ」ですよね。
実はこのケーキ、フランス式あるいはアメリカ式のものをアレンジした、日本発祥のものというのはご存じでしたか。
フランス式は、ビスキュイ・ジョコンドと呼ばれるアーモンドパウダーなどから作るしっかりめの生地で、バタークリームやカスタードクリームなどをサンドしたもの。
またアメリカ式は、ビスケットと呼ばれるスコーンのようなさくさくの生地で、イチゴとホイップクリームをサンドしたもの。
これらのケーキに影響を受けて、日本人好みの柔らかい食感にアレンジしたとされているのが、日本式のショートケーキです。
考案者については諸説ありますが、不二家の公式サイトには「大正時代に、創業者の藤井林右衛門がやわらかいスポンジにクリーム等を組み合わせ、『ショートケーキ』を独自に考案」「現在日本で『ショートケーキ』と呼ばれているケーキは、海外では主流ではなく、いわば日本生まれの洋菓子」と掲載されています。
私たちの心をつかんで離さない洋菓子たち。この機会に食べてみてはいかがでしょうか。
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