9月22日はフィットネスの日! 日本フィットネス協会が設立した日にちなんで制定されました。
今回はフィットネスクラブとスポーツジムの違いなど、「違いの分かる人」になれるフィットネスの豆知識をご紹介します。
「フィットネスクラブ」と「スポーツジム」の違い
遊戯的・競技的な身体活動としての運動を意味するスポーツ(sports)とは違い、フィットネス(fitness)とは、特に健康の維持・増進を目指して行う運動のこと。
厚生労働省の公式サイトでは、さらに詳しく「体組成(体脂肪率)の正常化・心肺機能の向上・筋力強化・筋持久力や柔軟性の向上などを行う運動のこと」としています。
また、フィットネスクラブとスポーツジムにも違いがあります。
フィットネスクラブは、経済産業省によって「室内プール、トレーニングジム、スタジオなど室内の運動施設を有し、インストラクター、トレーナーなどの指導員を配置し、会員にスポーツ、体力向上などのトレーニング方法などを教授する事業所」と定義されています。
一方のスポーツジムは、先述のトレーニングジムと同義で、主に筋力を鍛えるための機器や道具が置かれた施設のこと。必ずしもトレーナーがいるわけでないというのも特徴です。
フィットネスとエクササイズの違い
エクササイズ(exercise)とは、体力の強化や健康の維持を目的とした身体活動のこと。フィジカルトレーニングと言い換えることができます。
フィットネスに近い概念ですが、フィットネスはより健康に重点をおいた活動であり、単なる運動だけでなく、たとえば筋トレのあとのプロテインを飲むなど、食事まで含めた活動として捉えるのが一般的です。
フィットネスという健康に向けた活動の中に、エクササイズというフィジカルトレーニングがあるといってもいいでしょう。
フィットネスとウェルネスの違い
ウェルネス(wellness)とは、1961年にアメリカのハルバート・ダン博士が提唱した、心身ともに健康で生き生きとした状態のこと。
単に病気をしていないという意味でのヘルス(health)よりさらに踏み込んだ健康観であり、生きがいや心の豊かさ、尊厳といった総合的な視点から健康をとらえる概念です。
フィットネスが身体的な健康に向けた活動であるのに対して、ウェルネスは精神的や社会的にも健やかで生き生きとした状態を目指す活動であるという違いがあります。
そのため、スパなどの美容などまで及ぶ、幅広い分野になっています。
なお、単なるフィットネスクラブが「ウェルネスクラブ」と名乗っている場合もあります。ウェルネスはフィットネスを内包する概念なので、間違いではありませんが、通う前に自分のイメージする活動ができるか、しっかりチェックしましょう。
さまざまな概念がある運動・健康業界。この機会に、自分にあう活動をはじめてはいかがでしょうか。
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