「ピアノ」と「オルガン」は何が違う? 知っているようで知らない「ピアノ用語」

「ピアノ」と「オルガン」の違いや「電気ピアノ」と「電子ピアノ」の違いなど、知っているようで知らないピアノ用語をご紹介します!

7月6日はピアノの日!


ドイツ人医師・シーボルトが日本にはじめてピアノを持ち込んだ日にちなんで制定されました。


今回は「ピアノ」と「オルガン」の違いなど、知っているようで知らないピアノ用語をご紹介します!
 

画像出典:いらすとや

 

「ピアノ」と「オルガン」の違い

ピアノとオルガン、どちらも鍵盤楽器ですが、音の出し方が違います。


ピアノは、鍵盤に連動したハンマーが弦を叩いて音を出すので、広義においては打弦楽器に分類されます。音に強弱をつけられますが、叩いた後に音は消えていきます。


一方のオルガンは、鍵盤に連動して流れる空気が音を出すので、管楽器に分類されます。音に強弱をつけることはできませんが、鍵盤から指を離すまで音が持続します。


それぞれが誕生した時代も大きく異なり、ピアノは18世紀初頭の1709年。対するオルガンの歴史は古く、紀元前数世紀には存在していたとされています。

 

「電気ピアノ」と「電子ピアノ」の違い

「電気ピアノ」と「電子ピアノ」は、物理的に音を出しているかどうかが違います。


電気ピアノ(エレクトリックピアノ)とは、通常のピアノと同じくハンマーが弦を叩いて出した振動を電気信号に変換し、アンプとスピーカーから音を出す鍵盤楽器。


物理的に弦を叩いているため、電源を繋がなくても小さいながら生音が鳴る、エレキギターのピアノ版のようなものといえます。


一方、電子ピアノは2種類あります。1つ目は、アナログの電子回路で生成された音を出力するもので、エレクトロニックピアノとも呼ばれます。


電気ピアノと違って物理的な音源を持たないので、電源を入れないと音は鳴りません。


2つ目は、デジタルの電子回路で生成された音を出力するもので、「デジタルピアノ」とも呼ばれます。


同じく生音は鳴らず、一般的に「電子ピアノ」という場合、こちらのデジタルピアノのことを指します。

 

「キーボード」と「シンセサイザー」の違い

キーボードとは、鍵盤楽器の総称。特に昔ながらのピアノやオルガンではない、電子ピアノなどのことを指します。


一方、シンセサイザーとは、電子的に音を合成(シンセサイズ)する楽器の総称。必ずしも鍵盤は付いていません。


鍵盤の付いたシンセサイザーは、キーボードでもありシンセサイザーでもあるといえます。


また、電子ピアノの上位機種には、簡単なサンプリングなど、シンセサイザー機能の一部を持っているものもあります。


知っているようで知らないピアノ用語。お子さんのおけいこ選びや、ピアノ購入の際の参考にしてみてください。



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