実は「日本耳かき協会」の可能性もあった?
――武者さんは「日本グミ協会」とは別で、お仕事をされていますよね。忙しい中で活動に取り組める理由、背景はありますか?
武者さん:自分が「根っからのマーケター」だからなんでしょうね。フォロワーさんたちがいて、市場があって、目標設計して……それが楽しいから、やれているというのはあります。
実際に「日本グミ協会」を始めるときにも、時代がTwitter中心のなかでどうしていけば、何だったら世の中にモノが広まるか? っていうことを考えて。「グミというお菓子」「日本グミ協会というハッシュタグ」「『グミの日』っていうマイルストーン」というのがいけるな、と勉強してたどり着いたんです。あとは、グミは100円で同時体験的に買えるし、カラフルで写真映えするっていうのもありました。
もちろんグミは好きですよ! 小さいころに家にあったそしゃく用のグミを食べたこととか、グミ好きの恋人とグミを食べたこととか、思い出もあります。でも、自分よりグミが好きな「グミ狂」もたくさんいると思いますね。まあ、自分の部屋にグミの棚がある時点で結果的に僕もグミ狂なんですが。
――ちなみに、グミ以外に「これならいけそう!」という候補はありましたか?
武者さん:実は「耳かき」もいけるんじゃないか? って思っていました。
属人化していては、文化にならない。39歳で会長交代
――武者さんは2021年を持って「会長」から現在の「名誉会長」に役職を移し、会長の座を「あいうえお」さんに譲りましたが、これにはどんな背景があるのでしょうか。武者さん:まずはじめに、「属人化していては、文化にはならない」と僕は思っているんです。ハロウィンやバレンタインは、「誰がやってるか」「誰が制定したか」分からないですよね。グミに関しても、自分の存在が消えないと文化にはならないから、消したいんです。それもあったので、39歳、「ミーグー」のタイミングで会長を辞めようと前から思っていました。そこで、交代するなら自分とは違うタイプの人、20代の女性で、TikTokやYouTubeのショート動画などの分野に強い人が良いだろうと。そのような理由から、2016年から知り合いのあいうえおさん(公式Twitter)に声を掛けました。「とりあえず1年は寄り添ってほしい」と言われたので今は寄り添ってやっています。
――あいうえお さんが会長になってなにか変わったことはありますか?
武者さん:TikTokやYouTubeのショート動画などの時代に合ったメディアに強いことを生かし、若年層や女性層を取り込んでくれています。また、2人体制になったことで、メディア対応も割り振れるようになりました。
武者さんとグミの出会いは意外なきっかけだった?
――グミの思い出話に話が及んだところでお聞きしたいのですが、武者さんは「グミ」というお菓子とどのように出会ったのでしょうか?武者さん:先ほどもお話したのですが、父親が歯科系の仕事をしていたために家にそしゃく用のグミの試供品が置いてあって、それを食べたのが出会いです。パラチノースを使用したもので、ミカン味やマスカット味がありました。自分の中でグミとの出会いはそこですね。僕は1982年生まれで、1980年に「コーラアップ」が、1988年に「果汁グミ」が登場したので、まだあまりグミが流通していない段階でその「謎のグミ」を楽しんでいたことになります。
初めて自分で購入したのは、小学校のときに買った5連の「果汁グミ」だと思います。大学生の頃は「ピュレグミ」を買っていましたね。
>今増えてきているのは○○タイプのグミ? 続きを読む
【おすすめ記事】
・「日本グミ協会名誉会長」に聞いた、おすすめグミ3選! 「果汁グミ超え」の商品も?【9月3日はグミの日】
・500人に聞いた「好きなグミ」ランキング! 3位 ハリボー、2位 ピュレグミ、1位は?【9月3日はグミの日】
・500人に聞いた「好きな果汁グミの味」ランキング! 2位はマスカット味、1位は?【9月3日はグミの日】
・ハード派orソフト派? 果汁派or飲料派?…全国500人にグミの好みを聞いてみた【9月3日はグミの日】
・500人に聞いた「苦手なグミ」ランキング 3位 コロロ、2位 シゲキックス、1位は?【9月3日はグミの日】