「主体性が無いことによる汎用性」……ボーカロイドとして大きな存在
さらに、「人間では出来ない技巧的な歌を歌わせたり出来るところ。作曲の才能がある人がボーカロイドによって素晴らしい楽曲をみんなに公開することができるのもとてもいい事だと思っています（20歳女性）」「年齢や性別、国籍を問わず様々な音楽の作り手が初音ミクを通して世界に自分の曲を届けることが出来る（24歳女性）」「作詞・作曲者の意図がボーカルの感情に左右されずに伝わることです（38歳女性）」など、誰もが音楽家としての可能性を広げることができたボーカロイドとしての存在の大きさを称賛する声も。「機械的な音声ではあるが調教次第で心が吹き込まれる。曲によってはその無機質さが活きるものもある先進性（31歳女性）」「主体性が無いことによる汎用性（38歳男性）」
「興味の無いジャンルもボカロで聞くと新鮮で良い曲だと発見できたりする（33歳女性）」「電子音だからこそ、自分のその時の感情で聞く事が出来る所です（37歳女性）」「感情が入っていないことで、曲自体の魅力がマシマシになるところ（25歳男性）」などのコメントも寄せられました。
「曲が風化することがない」……“実在しない”ことに価値を見出す人も
中には、「一言で言うと『実在しない』ことです。仕事や人間関係で疲れていて、音楽は聴きたいけど人の声を聞きたくない時、ミクさんは寄り添ってくれます（21歳女性）」などの声のほか、「生身の人間だとどうしても発生してしまう嫌なゴシップや、恋愛ニュース等、そういった問題が無いから変わらずずっと大好きでいられる。声も見た目も変わらないのが逆に良い（33歳女性）」「機械的な声が耳に残る、特有のエモさがある。人間じゃないのでスキャンダルや炎上がないため曲が風化することがない（25歳女性）」など、私的な背景に影響されることなく作品が残ることに魅力を感じている、というコメントもありました。「新しい時代の幕開けだった」音楽の歴史を変えた存在、との声も
「初音ミクという新たな音楽的ジャンルができたのは、音楽の歴史上すごいことだと思う（36歳男性）」「新しい時代の幕開けだった。ようやく21世紀を実感できた（46歳男性）」など、初音ミクの登場は音楽史上革新的な出来事だった、との声が多くありました。さらに、「現実世界の人ではないのにライブがあるのがすごい。ライブ映像を見たけど見入ってしまいました（25歳女性）」「最近では3D映像を映し出しているコンサートをやっている映像を見て、技術力に感動しました（23歳女性）」「歌は勿論のこと、調教次第でボイスが出来たり、MMDを使用したらよりリアルに現実とリンクができるところ。3Dライブでは2次元であるからこそできる魔法のような演出（瞬間的早着替え、場所移動）が実現できるところ（24歳女性）」など、「2次元と3次元をつなげる存在（27歳男性）」として、今後の活躍をさらに期待する声も多く集まりました。
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